第30話 ニルギリ~実は意外に人気者~
さてまた箸休め的なサムシングの紅茶コラムで御座います。お暇な方々、是非ご一読をお願い致します。
今回のお題は『ニルギリ』という紅茶です。少し紅茶に詳しい方なら、一度はお聞きになった事があるかと。
ニルギリというのは産地の名前で、インド南部にあります山地の事です。タミールナドゥ州というインド南端からちょっと北に向かった丘陵地、そのニルギリ高原が茶園になっております。ちなみにニルギリは現地の言葉で『青い山』という意味だそうです。
ニルギリという紅茶は、地理的にもスリランカに近い事もあって、セイロン紅茶に似た風合いを持っています。香りも優しく渋味も弱く、良く言えば中庸。悪く言えば特徴が無い。そんな紅茶です。
そのためアレンジが効き、そのままストレート・冷やしてアイスティー・ハーブやスパイスと一緒にしてブレンドティー・濃く煮出してミルクティーなどなど。特に『アイスレモンティー』にするには、最適な紅茶と言われています。
渋味が少ないので濁りの無い綺麗な琥珀色のアイスティーが作れますし、穏やかな香りはレモンの香りとマッチしますので、とても美味しいです。私も夏場は、生レモンをスライスしてニルギリのアイスティーの中に投入し、美味しく頂いています。口の中がサッパリしますよ。
一年を通じて収穫され、均一な品質を提供しているニルギリ。実は紅茶好きな女性の方々からは結構な人気があります。ダージリンやアッサムといったインパクトのある紅茶と比較するべくも無いですが、好きな紅茶トップ10があれば、中堅処に位置するくらいには人気があるようです。
ダージリンがハレの日の高級品なら、ニルギリは普段使いのシャツ、といった感じですね。
最近のニルギリは、ベーシックな紅茶らしい紅茶を作るだけでなく、中国茶風なもの(白茶)を作ったりダージリンのように春摘みの青っぽさを残す製茶をしてみたり、挑戦的な活動をしています。今後が楽しみな紅茶産地でもあるのです。
今年の夏はまたかなり暑いというお話を聞きますので、ニルギリで作った『フルーツアイスティー』を召し上がる、なんていかがでしょうか。美味しいですよ。
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