流れる龍の剣

 「って、売り言葉に買い言葉で、自分でやるって言っちゃったけど、どうしよう……」

 その夜。

 コギト達三人は、部屋を一つ貸し与えられ、そこに、この世界では珍しい、布団を敷いた。

 ジャケットを脱いで、シャツ姿になったコギトが、敷いた布団の上に座ってから言った。

 「コギトさん……本当に大丈夫なの?」

 地味な寝巻き姿のロブが心配そうに言って、

 「鍜冶をやった事ってあるの?」

 ピンク色のかわいらしいパジャマに着替えたハナがそれに続いた。

 「……二回だけ、師匠の知り合いの鍜冶師の所で鍛えた事はあるけど……、それこっきりだし……」

 「鍛えた事、あるんだ……」

 ロブが唖然とした様子で言った。

 「でも、それっきりだから、コツもノウハウも無いんだよ……」

 コギトは苦笑して言った。

 「……ねえ、気になったんだけど」

 「ん?どしたのハナちゃん?」

 「コギトって……どこから来たの?」

 それを聞いたコギトは、ポカンとした。口が若干開いた。

 「だって、おかしいよ。西と南の間から来たのに雪の事を知っていて、おまけに鍜冶もやった事あるだなんて」

 「言われてみれば……」

 ハナの疑問の理由を聞いて、ロブは考え始めた。

 コギトは少しだけ困ったような顔をして、

 「……だよね、変だよね」

 それだけ言って、数秒だけ考えて、

 「わかった。本当の事を話すね。……とても信じられないかも、しれないけど」

 

 コギトは、この世界に来てからの事を話し始めた。

 目が覚めたら見知らぬ森の中にいて、見知らぬ服を着ていた事。

 すぐ側にあった廃墟と化した国で、人が死ぬ所を見て、カンテラに襲われて、骸骨と喋った事を。

 その骸骨に、自分がこの世界の――この星の住人になるはずだった事を。

 骸骨がいた家の中に置かれていた、今はいつも着ている装備を、目の前で死んでしまった人にもらい受けた事を。

 その後、旅に出てすぐ、盗賊団に襲われて、仕方なく皆殺しにした事。

 襲われた場所のすぐ近くの国に入国して、そこで盗賊団が持っていた宝飾品でお金を工面した事。

 その国で、ゾンビが出没する墓場に行ったっきり行方不明になっていた少女――アニーを助け出した事。

 そのアニーと友達になって、バッヂをもらった事。

 行方不明になったカラス村のヒナを探し出して、カラス村まで届けた事。

 そこに銀色の人型宇宙人に襲われて、バッヂの力を知った事。

 カラスのヒナの母親とヒナに、自分がいつの間にか知っていた歌の続きを教えてもらった事。

 出国しようとしたら出来なくて、代わりにとトンネルになっている北の門へ向かって、そこから不思議な国、マギカンティアに行った事。

 マギカンティアで右も左もわからず、道行く人に話しかけては、言いたい放題言われた事。

 そこの宿屋で、懐かしい味の、大好きな食べ物を食べて、泣いた事。

 宿屋から北にずっと行った所にあるお城の門番にからかわれそうになった事。

 それを難なくかわしてお城に入り、クイーンリリーに謁見して、歌を集めて欲しいと依頼された事。

 ドラゴンの甲殻を渡され、それで武器を作れと言われた事。

 マギカンティアから脱出するために向かった井戸の底で、ドラゴンを目撃し、巨大な鮫に追い回された事。

 その後に、もう忘れてしまったが、何かがあった事。

 その後に、ロブが住んでいた国が遠くに見える洞窟で、一人で兎の塩ゆでをつつきながら、夜を過ごした事。

 ロブが住んでいた国の小学校で、ロブと出会った事。

 いじめっ子に立ち向かうように、ロブを諭した事。

 その夜中に、中身が空っぽなロボットと戦った事。

 ロボットの秘密を探るために、ロブと工場に忍び込んだ事。

 工場からロケットを発射して、工場が大爆発した事。

 ロブが、一緒に旅に出ると言った事。

 出国しようとした時、ハナの忘れ物の帽子を受け取って、ユキ国に向かう事になった事。

 雪道に四苦八苦しながらも、ユキ国に辿り着いて、その翌日にビッグフットと戦った後に、ハナに出会った事。

 三人で頑張ると決意を新たにした事。

 そして今、こうして話している、という事。

 全て、全て話した。

 

 「……そんな事があったんだ……」

 ロブが何とも言えない表情で言った。

 「ね?信じられないでしょ?」

 コギトは、何でもないかのように言った。

 「まあ、普通は、ね……」

 ハナが言って、

 「でも、信じるよ、僕」  

 ロブが、力強く言った。

 「私も」

 ハナもそれに同意した。

 「……信じて、くれるの?」

 「だって友達でしょ?」「だって友達でしょ?」

 ロブとハナは、さらりと言った。

 「……あ、ありがとう」

 コギトは、泣き出した。すすり泣きだった。

   

 ひとしきり泣いて、目を真っ赤にしたコギトは、

 「……二人共、ありがとう。信じてくれて。……明日からは早いから、もう、寝るね、お休み」

 そう言うとコギトはいそいそと布団に潜り込んで、直後には寝息を立て始めた。

 「お休みなさい」「おやすみ」

 ロブとハナは、静かに言った。

 

 翌日。

 コギトは、普段の倍早く起きた。まだ夜中だった。 

 まだ寝ているロブとハナを起こさないように注意しながら、コギトはリュックサックの前にしゃがんで、そっと開いて、中からドラゴンの甲殻を包んだ布を取り出した。

 コギトは、それを持って部屋から出て、工房に向かった。


 工房の入り口に、老人が立っていた。何か衣類らしき物を持っていた。

 「お早う」

 「おはようございます」

 老人とコギトは、小声で挨拶をした。

 「体を清めるんですよね?」

 「ああ。すまんが、これに着替えてくれないか?」

 老人はそう言うと、白い着物に似た服を差し出した。

 「わかりました。……それで、着替え終えたら、どこに向かえば?」

 「ここから少し山に入った所にある滝に向かう。……さ、早くしてくれ」

 「わかりました」

 コギトはそそくさと家の影に向かって、手早く着替えた。

 戻ってきて、

 「最初に着替えていた服とドラゴンの甲殻は、玄関に置いてきました」

 「うむ。では行こうか」

 「はい」

 コギトと老人は、老人を先頭にして滝に向かった。

 

 「滝行なんて、去年の夏以来でした」

 禊を終えたコギトは、少しだけ震えながら言った。

 「……慣れているのか?」

 「えっ?」

 「普通は、もっと震える物だぞ?」

 「ああ、まあ……、そう、ですね」

 「そうか。……では、甲殻を持って、工房に向かってくれ。そこから先は、お嬢さんだけでやるんだ」

 「……わ、わかりました。……きっと、いい剣を作って見せます」 

 コギトはそう言うと、甲殻を取りに玄関に向かった。

 「頑張れ」

 老人は、その背中に、小さく声をかけた。

 朝日が昇り始めていた。

 

 工房に入ったコギトは、鍛造をするための材料や道具が揃っているかを確認した。

 木炭、と藁を燃やした、藁の形が残る灰、熱した玉鋼を掴むためのヤットコ、玉鋼を置くための金床、全てしっかりと揃っていた。  

 コギトは、工房を見渡して、

 「……そうだった、こんな感じだった」  

 師匠の知り合いの鍜冶師の工房を思い出して呟いた。

 「…………」

 コギトは、目を瞑って、二度だけ行った鍜冶の様子を思い出した。そっと目を開いた。

 コギトは、炉の前に座って、炉に木炭を敷いて、火を入れた。ふいごで一定の勢いで風を送り、少しずつ火を大きくする。

 「このくらいかな……」

 ある程度火が大きくなった所で、ドラゴンの甲殻をヤットコで挟んで火にくべた。ヤットコを放す。 

 「…………」

 甲殻が熱されている間に、コギトは藁灰の準備をしておく。

 「っと、いいかな」

 コギトはそう呟いて、炉に向き直り、火掻き棒で木炭を退かして甲殻を剥き出しにした。甲殻は、猛烈な熱と共に黄金色に近い光を放っていた。藁灰の上で転がして甲殻に藁灰を纏わせて、左手に持ったヤットコで掴んで、金床に置いた。

 「お爺さんの話だと、『ドラゴンの素材は選りすぐりしなくていい、熱したら叩き始めろ』らしいけど……」

 コギトはそう言いながら、金槌を右手で持った。

 コギトは、金槌を振り下ろし始めた。ある程度叩くと、一旦火にくべ直して、もう一度熱された所で火から持ち上げて、藁灰の上で転がしてから金床に置いて、叩き始める。

 「『不純物は殆ど無い』らしいから……こんなんでいい、のかなあ……」

 コギトはそう言うと、金槌をひっくり返して楔形になっている面を下にして甲殻に縦に触れさせて、左手にも金槌を持って、

 「せっ!」

 左手の金槌で右手の金槌を何度か叩き、甲殻に縦に割れ目を作った。

 「いよし……」

 コギトは呟くと、右手の金槌をひっくり返して、左手でヤットコを持って、甲殻を何度も叩いて折り曲げた。もう一度、火にくべた。

 「…………今っ」

 コギトはヤットコを持ち上げて甲殻を取り出して金床に置き、もう一度左手を金槌に持ち変えて、右手の金槌の楔形の面を横に触れさせ、

 何度も右手の金槌に左手の金槌を打ちつけて横に割れ目を作り、それに沿って何度も叩いて折り曲げた。甲殻を、もう一度火にくべた。これを、縦に割る、横に割るの順に十三回繰り返した。

 「ふう……これは、時間がかかるな」

 コギトはそう呟いてから、黙って火と、その中にある甲殻を見つめる。

 暫くしてから、ヤットコで甲殻を持ち上げて金床に置いて、金槌を振り下ろし始めた。

 

 「……ん」  

 ハナは、目が覚めて起き上がった。

 「ふあ……」

 上半身を伸ばしながら、あくびをした。

 「……ロブ君起きて、もう日が昇ってる」

 ハナはまだ寝ているロブを見て言った。 

 「ああ……、うん、起きてるよ」

 ロブはそう言うと、ややゆっくりとした動作で上半身を起こした。

 「……あれ、大分日が昇ってる。ゆっくりし過ぎたかな」

 「そう、ね……。あ、着替えるから、一回外に出て」

 「……はーい」

 ロブはそう言うと、自分の着替えを持って部屋の外に出た。

 

 「あ、エノキダさん、おはようございます」

 「おはようございます」

 着替えを終えたロブとハナは、老人を見つけて挨拶をした。

 「ああ、お早う」

 エノキダと呼ばれた『エノキダ刀剣工房』の主人は、短く挨拶を返した。

 「あの、コギトって……」

 「ああ、日が昇り始めた頃から剣を鍛えているよ。言っておくけど、行っちゃ駄目だ。邪魔になるだけだから。俺ですらも、な」

 「そうですか……」

 ロブとハナは、心配そうな表情で工房の方を見た。   

 「後は、あのお嬢さん次第だ」 

 

 「…………」

 コギトは、無言で金槌を甲殻に振り下ろし続ける。 

 甲殻は伸ばされ、少しずつ細身の諸刃の直剣に変わり始めて、そして、

 「……このぐらいかな」

 コギトはそう言うと、切っ先になる予定の場所を掴んで、今までヤットコで掴んでいた場所を火にくべて、十分に熱された所で取り出してヤットコに置いた。

 「なかごを作らないと……」

 コギトはそう呟くと、挟んでいた場所を緩やかな楔形になるように叩いた。

 「よしよし……、まっすぐにしないと」

 コギトは甲殻だった延べ棒を反転させて、茎にあたる部位をヤットコで掴み、火にくべた。

 十分に熱された所を見て火から上げて金床に置く。

 「…………」

 コギトは、金槌で延べ棒を叩き始めた。横にして伸ばして剣の形にしていき、縦にして歪みを直す。これを繰り返していき、

 「長さは、このくらいでいいね。さて……」

 コギトは、剣の形を作り始めた。

 

 「……出来た!」

 最後の一回、叩き終えたコギトは、思わず声を上げた。

 「……第一段階はクリアか……」

 世界は、夕闇に覆われていた。

 

 水を用意したコギトは、剣の形になった甲殻に耐火性の泥に木炭の細かい粉と砥石の細かい粉を交ぜて作った特殊な泥を塗り始めた。刃には薄く、他にはそれより厚めに塗った。

 「もう少しだよ……」

 コギトは炉に向き合って座ると、ふいごで風を送り始めた。

 「…………」

 やがて、火の色が明るい橙色になった。

 「よし」

 コギトは剣の形になった甲殻を火にくべ、

 「ほい……っと」

 熱された所を見て水の中に甲殻を入れた。

 水が甲殻の温度で沸騰する音が止んでから、甲殻を持ち上げた。 

 すると、甲殻が光輝き、こびり付いていた黒い汚れが弾け飛んだ。 

 「うわあっ!?」

 コギトは驚いて声を上げた。甲殻は落とさなかった。

 「……し、失敗?」

 コギトはそう呟いたが、失敗ではなかった。その証拠に、甲殻は剣の形を保っていた。

 コギトは、甲殻を見て、

 「ど、どうして……!?」

 思わず驚いた。

 甲殻は、もはや甲殻ではなく、れっきとした諸刃の直剣になっていた。まっすぐで『シルバーバトン』より細身の刀身は純白に輝き、炉の火の光を反射して、青空のような光沢を返していた。

 「……甲殻は紅だったのに……」

 コギトはそう呟いた。

 「……と、とにかく、工程すっ飛ばして……」 コギトはそう言いながら、剣を砥石の上に置いた。

 「…………」 

 コギトは、刃を引かせないように注意しながら、剣を研ぎ始めた。

 

 どのくらい経ったのかわからなくなった頃、コギトは研ぐのを止めた。

 左目を瞑って刀身に曲がりや歪みがないか確認をした。

 曲がりや歪みはなかった。茎には、目釘穴が開けられていた。

 「……出来た。これで、剣自体は完成」

 コギトは、窓から見える空を見た。

 世界は、朝焼けに包まれ始めていた。

 

 コギトは、工房にあった剣に付ける鍔の中から算盤そろばんたまが横から潰れたような形の鍔を選び、柄は、『シルバーバトン』と同じ形の物を選んだ。

 「……何だろう、何か言わなくちゃいけない気がする……、よし、決めた」

 コギトは、二秒かけて息を吸って、

 「剣に姿を」

 コギトはそう言うと、柄と鍔を嵌め込んだ。

 コギトはそうして出来上がった剣を掲げた。誇らしいようにも、不安にも見える表情をしていた。

 

 コギトは、ふらつきながら、居間に上がり込んだ。入り口で倒れ込んだ。

 「うわあ、コギトさん!?」「こ、コギト!?」

 朝食を終えたばかりのロブとハナは驚いた。エノキダ老人も、声は出さなかったが、目を開いた。

 「だ、大丈夫か……?」

 エノキダ老人は、心配そうに声をかけた。

 コギトは顔を上げた。穏やかな笑顔を浮かべていたが頬がこけていた。

 「……でき、ました。私の、私だけの剣」

 「……そうか、もう二日経つのか」

 エノキダ老人は、思い出したかのように呟いた。

 「あっ、た、確かに……」

 ロブが言った。

 「……見に来て、いただけますか?」

 コギトは力無く呟いた。呼吸が掠れていた。

 「わかった。だがその前にだな」

 「何ですか?」

 「朝食を食べろ」

 

 朝食を食べ終えたコギトと、ロブ、ハナ、エノキダ老人は、工房にいた。

 「……これです」

 コギトは、自らが鍛え上げた剣をエノキダ老人に差し出した。

 「…………」

 エノキダ老人は、剣をためすがめつ眺めて、

 「……いい、剣だな。素人とはとても思えない、業物に見える」

 エノキダ老人は、満足げに呟いた。

 「本当、ですか……?」

 「嘘はつかんよ」

 コギトの表情が、ぱっと明るくなった。次いで、安堵の表情に変わる。

 「後は、その剣に見合う鞘を見繕わないとな」

 「あっ、ですね。でも、革細工屋さんって、この近くにはいなかったと思うんですけど?」

 「俺が作る」

 「へっ?」

 「俺は、革細工も作っているんだ。……一日待ってくれないか?明日の朝には鞘を見繕うから。だから、お嬢さんの剣を預からせてくれないか?」

 

 翌日。

 コギトとロブとハナは、この日も工房に向かっていた。コギトが先頭を歩き、その後ろにハナ、ロブの順で続いていた。

 「明日の朝に来てくれって言っていたけど……」

 コギトはそう呟くと、工房の横開きの扉を開けた。

 エノキダ老人は、工房の中央にいた。工房の入り口の方を見ていた。

 「待っていたよ」  

 そう言ったエノキダ老人の目元には、クマが浮いていた。

 「徹夜したんですか……!?」

 コギトは驚いて言った。

 「そう言うお嬢さんの目の下にもクマが浮いてるよ」

 エノキダ老人は、少しだけ笑って言った。

 「えっ……」

 コギトはロブを見た。

 「コギトさん、本当です……」

 ロブはやや呆れたような様子で言った。

 「そ、それはさておき……、エノキダさん、出来たんですか、私の剣の鞘」

 「ああ、この通りさ」

 エノキダ老人は振り向くと、後ろに置いてあった、黒革の鞘に納められた、コギトが鍛え上げた剣をそっと掴み、コギト達に向き直った。剣を、コギトに差し出した。

 「ほら」

 「ありがとうございます」

 コギトは礼を言って剣を受け取った。

 「……」

 コギトは、暫く鞘を眺めてから、剣を引き抜いた。

 純白の刀身が姿を現して、光の加減で、青空のような光沢を見せた。 

 「わあ……!」「へえ……!」

 コギトの後ろにいたロブとハナが、感嘆の声を上げた。

 「……どうかな?」

 コギトは剣を鞘に納めてから振り向いた。

 「すごく、きれいだと思う……」

 「ロブ君に同じ」

 「……ありがとう」

 コギトは微笑んで言った。

 「……なあお嬢さん、その剣、名前はなんて言うんだ?」

 エノキダ老人がコギトに聞いた。

 「えっ、そう、ですね……」

 コギトは暫く考えてから、

 「龍剣、龍の剣、流の剣、流れる剣…………『シュトロームソード』、なんてどうでしょうか?」

 言葉遊びのように言った。

 「シュトロームソード……?」

 エノキダ老人は首を傾げた。

 「ドイ……いえなんでもないです。とにかく『流れる剣』って意味の単語です」

 「そうか。……良い名前だと思う」

 エノキダ老人は、すっと微笑んだ。

 「決まった。今日からお前は『シュトロームソード』だ」

 コギトは、剣――『シュトロームソード』を見て、言い聞かせるように言った。

                 ―続く―

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る