第7話
彼女の高く伸びやかで、優しい声の後ろで、みきりんとじょんれのんがハモっていた。きりんはみきりんだるまペンライトをゆっくり左右に振っていた。
曲が終わったところで、レコーディング室の壁がドアに変わった。きりんがドアの横に立つとゆっくりと開き、眩しい光が差し込んで来た。
ドアの向こうには広い広い川が流れている野原が見えている。
彼女がドアの向こうに踏み込んだ時、後ろからたくさんのムクドリが飛んで来て、川の手前に横一列に並んだ。並んでいたのはたくさんの老若男女だった。皆んながかれんに手を振っている。声は聞こえないが、ありがとうと言ってるのが分かった。かれんは手を振る人達に向かって歩き始めた。
ドアがゆっくりと閉まり始めた。じょんれのんが彼女を送る歌として、Stand By Meを歌っている中、みきりんは小さく手を振り、きりんはドアに向かって敬礼をしていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます