第7話

彼女の高く伸びやかで、優しい声の後ろで、みきりんとじょんれのんがハモっていた。きりんはみきりんだるまペンライトをゆっくり左右に振っていた。


曲が終わったところで、レコーディング室の壁がドアに変わった。きりんがドアの横に立つとゆっくりと開き、眩しい光が差し込んで来た。


ドアの向こうには広い広い川が流れている野原が見えている。


彼女がドアの向こうに踏み込んだ時、後ろからたくさんのムクドリが飛んで来て、川の手前に横一列に並んだ。並んでいたのはたくさんの老若男女だった。皆んながかれんに手を振っている。声は聞こえないが、ありがとうと言ってるのが分かった。かれんは手を振る人達に向かって歩き始めた。


ドアがゆっくりと閉まり始めた。じょんれのんが彼女を送る歌として、Stand By Meを歌っている中、みきりんは小さく手を振り、きりんはドアに向かって敬礼をしていた。

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