第6話
きりんは一旦、ストラップに戻り、 みきりんは、スタッフにレコーディングの用意をしてもらって、また外に出てもらった。スタッフはさすがに勝手に録音するのはと渋ったが、みきりんが赤井Pにラインを送り、速攻で返ってきた「よろしくやって。」の返事を見せると即効で去って行った。
じょんれのんとみきりん、かれんの霊がレコーディング室に入った。
彼女が選んだ曲は、Carpentersの「I need to be in love(青春の輝き)」だった。オーデションで歌う積もりだった曲だった。
いつの間にか、カーディガンの袖を首から掛けるディレクターファッションになってるきりんが声をかけた。
「さあ、一回しかないからね。一発OKで頼むよ。」
じょんれのんのギターが鳴り、かれんの最後の歌声がレコーディングスタジオに響いた。ビルの外のムクドリは静かに首を下に向けてその場に留まっていた。まるで何か聞き逃してはいけない何かを聴いているように。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます