第4話

「きりん。みきりんからラインが来たぞ。」


「なっ!なにーーー!?」


「お前に来て欲しいって。」


「マジ!? 行きます、行きます、行きまーーーーす!」


「でも、もう夜遅いしなあ。」


「問題ないやろ。明日の予定もないくせに。」


「きりん、お前だけ行って来いよ。」


「行けたら行ってるやん。携帯ストラップが歩いてるの見たことないやろ。分かってて言うな。何やねん。調子悪いんかい。あっ!分かった。根に持ってんねん。歌の邪魔したこと。」


「うるせえよ。お前がピーピー邪魔するからだろ。」


じょんれのんはぶつくさ言いながらラインの続きを読んでいる。きりんは文句を続けている。


「うわ!やっぱりや。根に持ってんねん。イヤやわー。カップラーメンに人突っ込んだクセに。」


「おい、きりん、行くぞ!すぐ行く。」


「えっ?行くのん?あれ?なに?うれしそうな顔して。」


じょんれのんはきりんを無視して、車に向かった。


「なあ、どこ?どこに行くの?」


「スタジオだよ。」


「おお!テレビ?」


「レコーディングスタジオだよ。」


「あー!じょんさん大好きやん。なるほどなあ。」


「みきりんレコーディングしてたらさあ。」


「してたら?」


「後ろで女性の声が入るらしい。」

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