第4話「まじでキモい5秒まえ。」
そんな感じで、瞬はクラスの可愛い女、同級生、上級生の可愛いこを同じ要領で毒牙にかけていった。
さらには町で美人をみかけたら、さりげなくすれちがって同じことを敢行した。巨乳な女を見つけたら、キスではなく迷わず揉みにいったし、あるいは顔を埋めに行った。
なぜ一日に1回なのかと、理不尽な怒りを覚えた彼だったが、さすがにそれは仕方ないことだと身をわきまえて、毎日放課後のエロを楽しむことにした。
不思議もので、かれの思春期の欲求は満たされるようになり、
「座る害悪スピーカー」といわれたかれの授業中は静かなものになった。
なぜか成績も上がった。
さらに、学校の先生の言うことなんて聞かなかった男が、比較的素直になっていった。
全員がなぜだろうと不思議に思ったが、だれももちろん真実はしらない。
彼は授業中怒られたりしたときや、不満に思ったときは、放課後に先生のもとを訪れて、男であればぶん殴り、女であれば服を引きちぎったりした。そして時を戻した。
そこで満足することが出来た。
ひどいときには、ナイフでさしてみたことがあった。しかし、刺したときの感触の気持ち悪さや血の吹き出し方に戦慄し、2度とやらないと決めた。
そのあとは、先生に対する憎しみがほとんどなくなった。なんとでもしてやれるという気持ちが彼から憎しみを奪った。それ以上に人を刺すことまでしてしまった自責の念がかれをそうさせたのだが、それに気づいてたわけではなかった。
ナイフ事件の後は、憎しみのために能力を使うのはくだらないと思って、エロに専念することにした。
このとき瞬は中2、やりたくてやりたくて仕方なかったのだ。
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