第2話日本最初の鉄道建設

 新橋~横浜間の鉄道建設は、1870(明治3)年から多摩川を境に、南北に二分して測量に着手。当初、東海道を並走する計画だったが、街道沿いには人家が密集していた。人家を避けるために、高輪付近では海中に築堤して線路を敷き、大井町付近から六郷橋付近までは、旧東海道沿いに直進する計画から現在のルートに変更したと言われている。

 その結果、現在の品川〜大井町〜大森の区間は、東京湾に向かって張り出していた武蔵野台地の一部を削って、鉄道が建設された。搬出された土砂は、高輪付近の築堤に使われたと言われている。

 同じように海を埋め立てて作られたのが、品川駅〜田町駅間にある操車場。2020(平成32)年、約40年ぶりに山手線の新駅ができる場所は、現在の大井町駅付近の高台を削って搬出された土砂によって埋め立てられた。土砂を搬出した場所には、東京総合車両センターの車両工場が建設された。

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