第36話 惨劇

更衣室らしき一部屋の扉が開くと葛籐が入ってきた。



肩には担がれたよしたかの亡骸と共に…



そして部屋の長ソファーによしたかの遺体を置き、部屋の隅に掛けられた料理人が着用する白のクックコートを手にし、それをよしたかの顔へと被せた。



今出来る精一杯の弔いを済ませた葛籐は、死体を見下ろしながら心の中でこうつぶやいた。



仇は必ず討つ…



お前の分までやってやるぜ…



鉄パイプからよしたかの模造刀へと武器を持ち替え葛藤は部屋を後にした。



頭を撃ち抜かれ死亡したよしたか…



通常脳に損傷が残るかたちで死亡した場合、ゾンビ化しないのが今の一般的定説となっているが…



一体誰がそう決めたのだ…?



それはあくまで人間が経験上から勝手に判断と憶測で導き出した答えに過ぎない…



人の常識など通用しない世界…



人間如きに何が解るのか…



何も分かっていない…



そう… 何故なら人はこの現象の事、感染者の事、ゾンビの事…



これらの事をまだほとんど解明出来ていないのだから…



未知の現象に… 正体に… 進化に…



人はいまだ全くの無知なのだ



頭を撃ち抜かれ死したよしたかの右手がソファーからだらりと垂れ



そして… 小指と薬指が微かに動き始めた…



屋上入口前 9時15分



屋上へ通ずる唯一の防壁



長期に渡って生存者達の生命を守り抜いた強固な扉の前にエレナ達は足を止めていた。



そして血の手形が無数にこびり付いた扉をハサウェイがノックした。



応答が無い…



何度もノックを試みるが、やはり応答は無かった。



ハサウェイ「返事が無い…」



スタイル「まさかみんなもう死んじゃってるんじゃ…」



純や「違うよ」



ドンドンドンドンドンドンドンドン



そして 純やが強くノックしながら大声で叫んだ



純や「救助にきたぞ ここを開けてくれ 生きてるなら返事してくれ~」



すると 途端に反応がみられ、扉の向こうから応答された。



「ホントに救助なのか? ならゾンビで無い証拠を示してくれ」



純や「はぁ? どうゆう意味?」



「本当に人なのか証拠をみせろ?」



純や「何の冗談だよ 助けに来たんだぜ いいから早くこの扉を開けてくれよ」



ハサウェイ「そうだ こうやって言葉を喋り、意志の疎通を図れる事じたいが人間だって証拠になるんじゃないか」



「なら俺達が救助であなた達に助けを求めた時に使用したツールは何だ?」



純や「は? 何?」



ハサウェイ「パソコンだ 厳密にはノートパソコンかぁ」



「なら9×9は?」



純や「おいおい 何の問いだよこれ」



江藤「81 やたら用心深いね」



スタイル「何これ??」



純や「あぁ 意味わからん」



江藤「テストでしょ でも流石に用心深過ぎる…」



「なら最後に… なくようぐいす?」



ハサウェイ「平安京」



それから5~6秒後に扉の先から何やら物をどかす音が聞こえ鍵が解除、扉が開かれた。



ガチャ



「すまなかったな 疑って悪かった よくぞ来てくれた さぁ 早く入ってくれ」



開かれたドアからエレナ達が屋上へ足を踏み入れると、3人の男達が出迎えていた。



衣服の上からでも分かるガリガリに痩せ細った身体…



3人共頬が痩せこけ、見た目からかなり厳しい状態だとうかがえる。



1人の男が急いで扉を閉めようとした時だ



純や「もう閉めなくても平気だよ」



男「え?外のゾンビ共は?」



江藤「大丈夫 この階の奴らは全て片付けたから」



男「全部倒した??全部?あいつらを全部か…?凄いなあんたら」



純や「じゃなきゃここには来れないっしょ」



先頭を進むハサウェイが辺りを見渡し問うた。



ハサウェイ「それより他の生存者さん達は無事ですか?」



3人の男達は、途端に言葉を噤み指差すと覇気の無い声音で1人の男が口にした。



「あそこにいるので全部です」



ハサウェイ達が視線を送ると、屋上の奥に人集りを発見した。



そして男達に先導され6人は、人集りへと近づいた。 



エレナがふと地面を目にすると、そこには大量の血痕の跡が見られた。



雨で流され、薄れたのだろうが…夥しい量の出血があったであろう形跡



6人が近づくと、人輪の中から短髪の男が現れ出迎えられた。



短髪の男「待ちに待ってました あ!初めまして私は中村と言います。本当に来てくれたんですね 有り難うございます」



中村も著しくやつれ、ワイシャツやズボンはボロボロ、何より生気が乏しく、健康的な男性とは程遠い様子だ



そして6人はすぐにこの場の異変に気が付いた…



ハサウェイ「あれ 中村さんここにいるので全部ですか?他の方達は?」



人が11人しかいない…しかも救出に来たにも関わらずさほど喜ぶ様子も無く、中村同様に皆、生気が抜けたように消沈していた。



何があった…?



中村「全部です」



純や「話しだと生存者は28名だと聞いてたんだけど 残りの人達はどこに??」



中村は俯いたのち下を指差しながら口にした「死にました 下です。」



純や「死んだ?」



純やが動揺した顔でハサウェイと目を合わせるとハサウェイの表情も険しくなった。



純やは皆へ目を向けるとハサウェイだけでは無くその場の誰しもが動揺を見せていた。



半分以上が死んだ… 



6人はこの聞かされた事実に驚愕し、困惑している。



何故?病気か?飢餓か?そんな事が6人の頭を駆け巡る中



エレナはふと…さっき見た血痕の跡が気になり中村へ訪ねた。



エレナ「中村さん そこの血痕の跡は何ですか?何かあったんですよね?何があったのか教えて下さい」



血みどろの跡…



エレナに不安が過ぎる…



警備服を着た男、スーツ姿の男達、OL、生存者の誰もが座り込み沈黙していた。



するとみるみる中村の表情が激変し、何かを思い出したのか…



恐怖で顔が強張るや頭を抱え込み、しゃがみ込んだ。



中村「あれはまさに… 本物の地獄だった…」



中村は急激に肩を震わせエレナの質問に応えられない程、全身が震えだす



エレナ「…」



すると 1人の男が立ち上がり6人の前に立った。



「何があったか僕が説明します」



ノートパソコンを抱える男、ハサウェイはそれを目にした。



ハサウェイ「そのパソコン 貴方が山本さんですね? 今まで俺達とメールでやりとりしてた方ですよね?」



山本「えぇ はい そうです 肝心な時にバッテリーが切れてしまってすいませんでした」



エレナ「何があったんですか…ここで?」



山本は少し間を空けてから口を開いた…



山本「ゾンビを中に入れてしまったんです…」



それから起こった出来事を…山本が話し始めた…



それはエレナ達が作戦会議を開いている同刻



昼夜問わずに、扉の外には奇声を発した人外なるゾンビ達が密集していた。



「部長ぉー ぶちょぶちょ かちょー コノやろー まえのぁん件はどぅでしぉ??」



「プロジェクトを成功させたのはだり?おりぃぷろじえくと? ぷろとじぇッと…」



「3番から33番にアポイントお取り取り取り次ぐ営業の林さんからお電話 林山さんです。お繋ぎからの山林さんだっちゅ~の」



「納期まで間に合わせろってあれだけ言ったっぺよ これじゃあ懐にマージンはいんねぇ~ぺよ」



扉の外では、うめき声にくわえあたかもビジネスマンの会話



…のような明らかにおかしな会話が夜でさえも日々淡々と繰り返され、行われていた。



そんな中、珍しくも静寂な深夜に…



それは起きた。



ドンドン



いつものノック音がされ



バリケードを施した扉付近で仮眠を取る男がその音で目を覚ました。



毎度の事、いつものゾンビ達の仕業だと再び目を閉じようとした その時



「すいません 中へ入れて貰えませんか?」



え??



男は再び目を開け、体を起きあがらせた。



「だ…誰だ?」



「よろしければ… 中へ入れて貰えませんか 助けてください」  



女性の声…



しかもいつもと違う はっきりとした会話



「え? え? 外にはゾンビがいっぱいいる筈だが どうやってここに?」



「ゾンビ? ここには誰もいません 私1人です 私もあなた達と同じ生存者なんです」



ゾンビに会話のキャッチボールなど出来ない…



コミュニケーションがはかれるのは…



人だ…



だけど…



「ちょっと待っててくれ」



そして 男は中村等を呼び起こし数人を引き連れて扉の前へと立った。



中村「貴女 今まで何処にいたんですか?」



「ずっと隠れてました 隙を突いてここまでやって来たんです」



山本が中村へ



山本「早く入れてあげましょう」



中村「貴女 確かにゾンビではなさそうですが… 1人ですか? 他に生存者は?」



「私1人です 私は人間です お願いします早く中に入れて下さい」



警備員の男「当たり前だろ ゾンビがこんな会話出来るかよ 可哀想だろ 早く入れてやろうぜ」



中村「……えぇ …そうですね 分かりました。開けてあげて下さい」



数人がかりでバリケードが解除され、扉が開かれた。



開けた扉の先にはうす汚れた制服姿の中年OLが立っていた。



「ありがとう…」



警備員の男「さぁ 早く入って」



そしてOLが中へと招き入れられ、扉が閉められ、数人によってバリケードが施される。



中村「たった1人で… 今までよくご無事でしたね ここは安全ですし、もうすぐ助けが来ます だから安心して下さい」



「ありがとう」



俯き加減で礼を言った女性の左目が一瞬不自然に動いた。



真夜中の来訪者に、突然の生存者に皆が起き上がり女性を囲む様に集まってきた。



中村が皆へ向け「奇跡的な生存者です このビルで私達の他にも生き残ってたんですよ 少し勇気が出てきたと思いませんか? さぁ 明日か明後日には救助が来ます 皆さん希望を捨てずに待ちましょう そして!ここにいる全ての人が無事に脱出出来るよう信じましょう」



周りが喜びに包まれ、拍手が沸き起こった。



だが… これからこの歓喜が一転狂気と恐怖に支配される事となる…



この女性を中に入れたはいいが…



山本は何だか引っ掛かりを感じていた。



扉に群がるゾンビは一体何処へ…?



この女性はどうやってここへ…?



何の武器も持たず、数ヶ月間たった1人隠れて生き延びられるものなのか…??



数々の疑問が浮かび上がってきた山本が女性を凝視するやその女性と目を合わせた。



山本が慌てて視線を逸らした後再度視線を向ける



本当にこの人… 人間だよね??



疑心が風船の様に膨れ、割れて弾けた。



その山本の疑いを感知したかの様に…



もう隠す必要が無いかの様に…



その瞬間



女性に変化が生まれた。



女性が山本に近寄り覗き込んできたのだ



そして再び目を合わせた時



山本の目に映ったのは女性の両目がグリグリと不自然に動いているものだった



人間が出来るような眼球運動では無い…



周りはまだ誰も気づいていない…



それを目にし山本の眼球が大きく見開かれ、青ざめた。



山本「あ… あ……」



「フフフフフフ」



小さく不気味な笑い声があげられると



その女性に近づくOLが口にした。



「ホント良かったですね 宜しくお願いします」



そう言って手を差し伸べ握手を求めた時だ



「ぁ…りがとぉ~~」



「え…?」



「あ…ぁりがどぉ~~」



するとOLの鼻筋から両目の部位にかけ女がいきなりかぶりついた。



両目の眼球半分と鼻は食いちぎられ、顔に大きな穴が空いたかの様に深くかじり取られた顔部



OLは手を差し伸べたまま後ろに倒れた。



山本「う…うわぁぁああ」



「きぁぁああああ」



悲鳴があがり



女は次に隣にいる男の首筋へとかぶりついた。



物凄い顎の力で、首の三分の一が半円状に欠損、食いちぎられる。



「ぐふ… ぐふぅ…」



唇から血が垂れ、喉元を押さえる間も無く倒れ込んだ男性



「この女 ゾンビだぁ~」



そんな叫び声と共に



突然変貌を遂げたゾンビの襲撃に混乱が生じ、女を囲む輪が一斉に飛散された。



「うわぁぁああ 逃げろ」



「きゃああああ」



女感染者は逃げ惑う男性の首を鷲掴みするや、ネッキングツリーの状態から外に放り投げた。



「わあああぁぁぁぁ」



屋上から落下する男の悲鳴が遠のいていく



また悲鳴と共に、男性、女性も捕まり次々と外にブン投げられた。



「いやだあぁぁぁああぁぁ~」



「きぁぁああぁぁぁぁぁ~」



また頭部が噛みつかれ、脳みその一部を飛び出しながら転がる死体



手刀で胸を貫かれ、心臓をもぎ取られ絶命する死体



断末魔の叫びが響き渡り、引きちぎられた男性の生首を両手に持つ感染者



顔中血管が浮かびあがり、グルングルン眼球が回る別人の様な豹変ぷり



限られた屋上のスペースを必死に逃げ惑う人達



だが生存者は次々と襲われて行った…



「ぐぎぁぁああああ」



警備員の男「あの女を何とかしないとこのままじゃ全滅しちまうぞ」



男「中村さん あいつをここから突き落とすしか手はありません」



感染者がOLの頬を片手で掴むや凄い握力で握り潰した。



「いだあぁ ぎゃゃゃやや~」



OLの目玉が血と共に外に飛び出し、顔面の原型が無くなって地面へ倒れた。



青ざめ、かたまる中村へ



「中村さん! やりましょう」



ただ目の前の殺戮を茫然と眺めるしかない中村の肩が掴まれ



警備員の男「中村さん しっかりしろ 突き落とすぞ」



地獄絵図の様な殺戮行為が行われる中



男「中村さん!」



警備員の男「中村ぁ!」



中村はハッと正気を取り戻した。



男「一か八か あの女をみんなで押して屋上から突き落としましょう」



中村「あ! は… あぁ」



中村は頷くとすぐに8人程男を集めた。



中村「いいですか?一発勝負です あいつを取り押さえたらみんなでアメフトのスクラムの様にそのまま押してあいつを落とす 犠牲が出ますがみんな覚悟はいいですね?」



その場のみんなが覚悟を決め、頷いた。



「きゃああああ 助け…うぎゃゃゃや~」



中村も覚悟を決めた。



中村「行くぞ」



そして意を決した男達が感染者に向かって一斉に走り出した。



「うおおぉ~」



警備員の男「おおぉお~~」



咆哮をあげ向かって行く男達



そして一番体格の良い男が女感染者の懐に猛タックルをカマした。



感染者の身体が押されると、次々に男達が体当たりしていき、感染者が後退していく



押されながらも、感染者は最初にタックルを決めた男の脊髄へ噛みついた。



「かはぁ」



皮膚がかみちぎられ、血が吹き出す男は目を開けたまま力が抜けていき絶命した。



だがその絶命した男を盾代わりに残りの男達が必死な形相で押し続けた。



中村「押せぇ~~」



「ふんおぉお~~」



屋上のフェンスまで残り3メートル



7人もの大の男達がフルパワーで押し続けるのだが、感染者の身体を容易にもって行く事が出来ない



その際1人の男がワイシャツの袖を掴まれるや、凄い力で引き寄せられ女感染者がキスするかのように口元へと噛みついた。



「うぐぅぅう」



男の唇は勿論の事、ベロや歯も根こそぎ食いちぎられ白眼を剥きながら息絶えると、倒れて脱落



残り6人は、怯む事無く押し続け感染者の身体がフェンスに押し当てられた。



ガシャャャ~



警備員の男「そっちの足を持て」



男達が暴れる感染者の両足を持つや、そのまま持ち上げ、担ぎ上げる。



中村「そっちを持て 上げるぞぉー」



「ぁりがとぉ~ ありがとお~ サンクスフォユー」



担ぎ上げる途中 男の背中に手刀が刺し込まれ、また1人命が奪われた。



フェンスから転落して転がった死体



警備員の男「もうちょいだ」



「きゃーははははは」



担がれながらも突然笑い声をあげた女感染者



そして



「目覚めるわよ 女王様が キャハハハハハハ もうじき目を覚ますのよ…」



感染者の身体がフェンスから落とされた。



中村「よし そのまま 押せぇええ~」



そして一同背中を押し、感染者は落下される…



その瞬間 感染者の手が1人の男の襟を掴み、掴まれた男は道ずれで感染者と共に重力に引き寄せられ落下していった…



「うわぁあああ」



落下して行く感染者の顔を見詰める中村達に向かって感染者がある事を口にした。



「女王様が降臨よぉ~ 理沙様のお目覚めよ~ キャハハハハハハ」



理沙様…?  女王様…?



そう口走りながら落ち行く女感染者を見下ろす一同が荒い息でフェンスを背にし、振り返るとそこにはおびただしい流血、ちぎられた肉片、虫の息で倒れる人、完全に絶命した死体などが転がっていた。



生き残った人は11人 17名もの人々が一夜で命を奪われた。



それからゾンビ化を恐れた中村達は死体やまだ生きているであろう人達をも次々と外に放り投げて行った…



山本「…って訳です…」



山本の赤裸々なまでに生々しい惨劇を聞かされ絶句するエレナ達



エレナ「ヒドい…」



中村同様肩を震わせ、顔を覆い、俯いていた。 



エレナ「そんな…ヒドすぎる…」



よしたかの死から連続的なショックにエレナの心は打ちひしがれた…



エレナだけで無く、ハサウェイも純やも江藤もスタイルも由美も心から堕ちた感覚に陥り胸が締め付けられる思いをしていた。



ハサウェイ「それは特異者ですね…しかもコミュニケーションが図れるタイプが現れたのか…」



エレナ「ねぇ 理沙って何?」



山本「全然… 何のことだか全く分かりません」



純や「なるほど でもだからチョットだけ高度な知識を要するテストを行って試した訳だね」



山本「はい そうです」



中村が突然立ち上がり



中村「早くこんな所から脱出したいです 私達を連れ出して下さい」



そんな時



足音をたて葛籐がやってきた。



中村や他の生存者が動揺を見せると



純や「みんな大丈夫 仲間です」



深い恐怖心が刻み込まれた生存者達はすぐに安堵を浮かべた。



ハサウェイ「よし すぐに脱出しよう」

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