第9話 凶悪
そう吐き捨てたスタンガン野郎も去ろうとするや 数人の男達が一斉に立ち上がった。
男「ふざけんなよ お前等誘拐が目的だったのか?」
そしてスタンガン野郎へ一斉に飛びかかろうとした瞬間
1人の男の太ももにナイフが突き刺された。
「がぁぁぁぁ」
ザク
ナイフ野郎「連れてっちゃ悪ぃ~のかよ」
男の太ももから大量に出血が溢れ、ナイフ男はそのナイフを抜くやまた突き刺し
ザク
「ぐぅわあぁぁ」
ナイフ野郎「悪ぃ~のかって聞いてんだよ」
ザクザク
また抜いては突き刺し
数回に渡って抜き刺しを繰り返した。
ナイフ野郎「なぁ~ だったら何だってんだよ」
用心棒の1人が許すまじき卑劣な行為の数々に怒りで拳を強く握り締めた。
ナイフ野郎がもう片方の太ももへナイフを振り下ろそうとしている。
ナイフ野郎「おぃ 悪ぃ~のかって」
用心棒がたまらずナイフ野郎へ立ち向かおうとした時
パァン
乾いた音が響いた。
用心棒の喉に風穴が開き、用心棒は口をパクパク開かせながら前に倒れる。
そしてピクピク小刻みに痙攣させた。
パァン パアン
次いで立て続けに2発発砲
もう2人の用心棒のスネや腹部に弾が撃ち込まれ、拳銃男も涼しい顔で外に出た。
太ももに深く突き刺さるナイフを引き抜くやナイフ野郎もスタンガン野郎と共に外に向かって歩き出す
ノートパソコン男は満面な笑みを浮かべ去り際にフロアーにいる皆へと告げた。
ノートパソコン男「お邪魔したね 実はさぁ さっきの刺青の奴が攫った女の子を犯し過ぎて、女の子の身体ぶっ壊しちゃってさぁ そのまま殺しちゃったんだよね… それでどうしても代えのおもちゃが必要で探してたんだぁ いい子が見つかってホント良かったよ 皆様ご協力ありがとうございました… あの子はたっぷり俺等が性処理のおもちゃとして可愛がってあげるので心配しないでいいからね… あ! それと、そこの虫の息のバウンサーそろそろ死ぬよ 後は皆さんで始末つけてね ほっといたら大変な事になるから…気をつけた方がいいよ じゃ」
そしてノートパソコン男も外へと去り、扉が閉められた。
圧倒的な暴力の痕のみが残され、フロアー内は悲惨な絵図と化している…
鼻を折られた男、意識の戻らぬオーナー、撃たれた用心棒3人
太ももを数ヶ所めった刺しされた男の出血が止まらない…
1人の男が首を撃たれた用心棒の元へと駆け寄り涙を流しながらゆっくり抱え上げた。
「おい 誰かぁ~ マッツンの手当てしてくれよ~」
用心棒は何かを喋ろうとしているが喉を撃たれた為、喋るのはおろか息を吸うのも困難な状態、口からゴボゴボと血が溢れ吐血している。
「おい マッツン しっかりしろよ~ 誰かぁ~」
そして次第に脈が弱まり、用心棒は目を見開きながら絶命した。
「嘘だろおい おい」
男は涙を拭い死した用心棒をゆっくり床へ寝かせ開かれた目をそっと手で閉ざした。
「悪夢だ… 信じらんねぇ…」
数人の男達が慌てふためき、怪我人の手当てに必死な様子
「マッツン…」
男は再び涙を流しながら、フロアー内の悲惨な光景を目にし、それがスローモーションに映った。
硝煙が立ち込めるフロアーで繰り広げられた惨状…
なす術も無く蹂躙され翻弄され誘拐され凶行された事実に…
憤りなどとうに越え消失感に駆られた男は、ただ涙を流し、ぼぉ~と眺める事しか出来なかった。
そんな時
泣き崩れる男の背後で首を撃たれ死んだ筈の用心棒の閉ざされたまぶたがカッ!と見開らかれた。
用心棒の上体が起き上がり、泣き崩れる男は、気配を察知し、ふいに後ろへ振り返った。
そこには死んだ筈の用心棒が起き上がり、蘇っている。
淀んだ眼で男を見下ろしていた。
男「マ…マッツン お…おまえ」
その瞬間 男の頭部へとかじりついた…
「うぎぁぁあああああ」
ノートパソコン男が階段を下り、車の前へ立つや、女性の衣服や下着が地面に捨てられ、散乱していた
そして後部席に座る刺青男の上にまたがる全裸の女性
先程攫ったあの女だ
早速全ての着衣が剥がされ、丸裸にされていた…
女は涙を流しながら腰を振り、上下運動を強要されている…
うなじにナイフを突き付けられながら…
ノートパソコン男の耳に中から聞こえてくる断末魔の悲鳴や叫び声が微かに聞こえてきた。
ハンドルを握るスタンガン野郎が「おい 早く乗れ 行くぞ」
ノートパソコン男が車に乗り込むやセダンは走り去って行った…
凶悪な奴等が現れた…
これからエレナ等と死闘がはじまる…
そしてこれからゾンビ共と激しい三つ巴戦が展開されようとしている。
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