第52話
次の日から俺達3人は朝からギルドに行き依頼を受けてはこなし受けてはこなしを繰り返す。
そして出会ってから10日が過ぎる頃には鍛治町で受けられる討伐クエストでは最高難易度の依頼を受けている。
といってもやる事は変わっていない俺がウロチョロしてヘイトを集めてユウヤが光の剣または背中にある剣で切りつける。そして負債神が攻撃魔法で殲滅だ。
あれからわかったのは光の剣は魔法攻撃のようだ。魔法に強いやつにはあまり効果が薄いので背中の剣で攻撃する。剣技を覚えればさらに強くなり且つ応用も利く。しかも背中の武器自体かなり強いらしくて羨ましいかぎりだ。先輩風を吹かせていたがもう戦い方を見てる限りステータス面では勝てそうもない。
俺がこの世界にきてからかなり魔物を倒した気がするのに強さの面でほとんど強くなっていない気がする。テラーラットに始まりオークをかなり倒し金色オークまで倒しているのにこのユウヤとの差!いまのステータスを知りたくなってくるな。
もう直ぐ二週間になるし一度教会にいって調べてみようかね。
もちろんユウヤとおまけに負債神も。自信喪失する気もするがいつかはやらなければいけないしな。
ということで俺達はいつも通り午前の依頼をこなし午後は教会に行くことにした。
教会につくとすごい数の水晶が置かれていた。神官のかたもかなりの人数がいる。
冒険者の人数が多いこの町ならではなのかな?
俺達は神官のところに行きステータスの確認をお願いすると心良く快諾し水晶の前にある泉に手を触れるように促される。
まずはユウヤからお願いすることにした。
ユウヤが泉に手を触れると水晶にステータスが浮かび上がる。
レベル25
HP 240
MP 80
力 85
耐久 85
魔力 85
速さ 40
スキル
光の剣
フレイムエッジ
アイスエッジ
ウインドエッジ
アビリティ
急成長
称号
羨望の眼差しを受ける者
(勇者という希望を皆に与え常に注目を浴びるものに与えられる称号。HP.MPが自然回復する時間の短縮)
使用可能武器
剣
槍
ふむふむ。ユウヤは相変わらず欠点のない成長をしているな。レベルの上がり方が早い気がするのはこのアビリティだろうな。あとは称号?なんだこれ?でも効果がすごい。もしかして俺にもついてるのかもな!
ユウヤはもうここらの冒険者より強いそうだ。さすが異世界チート。なにも知らなかった子供がたった10日で冒険者様ごぼう抜きですか、あぁ怖い怖い。
ユウヤは神官に行儀よく挨拶をして戻ってきた。『ステータス見るの楽しいですね。でもぼくなんかよりお兄ちゃんやミラさんのほうがすごそうですね』
おぉい。ハードル上げないでくれ。どう見たら俺のステータスが高く見えるんだよ。
次は私行ってもいいですかとなにやら珍しく積極的なので先に行かせることにする。
(あぁ。高性能だからステータスも高そうだもんな)
負債神が泉に手を触れると水晶に文字が浮かび上がってきた。
、、、っと思ったらなにやら急に濁り出しまたなにも映らなくなってしまった。
負債神はなんで!?っといった顔だったが何回繰り返してもやはり結果は同じだった。
仮にも女神なので出てこないのか?まあ諦めろ。俺は少しほっとする。数値として比べると否が応でも調子に乗るだろうからなこいつは。
トボトボしながら戻ってくると交代して俺の番になる。
そして泉に手を触れると水晶に文字が現れる。
レベル30
HP 10
MP ----
力 7
耐久 5
魔力 1
速さ ----
スキル
●ヒール
アビリティ
絶対命中
絶対回避
レベルアップ時MP倍ボーナス
MP限界突破
称号
女神の連帯保証人
(負債を抱えすぎた女神の借金を連帯保証するものに与えられる称号。問題女神特有の速さの恩恵を受ける)
使用可能武器
杖
聖棍
ムチ
弓
、、、。おおい!なんだこれ!変な称号あるぞ!!連帯保証人!こんな信頼のカケラもないやつの保証人になんてなった覚えがないぞ!!
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