第11話

翌朝目を覚まし伸びをする






こちらの世界で宿というのは初めてだったがなかなか快適だ。食事もでる上に身体を洗うシャワーもあった。ひとまずはここを拠点に今後を考えるとしよう。

ベットに腰がけ今日なにをするべきかを考える。まずは昨日採取した薬草を色々実験してみるか、今後パーティーを組むにしてもソロにしてもケガが命に関わることは絶対にあるからな




そう考えまずはロイさんの店に行くことにした。道具も一式売ってた気がするしな




ロイさんの店に到着するとロイさんが待っていたとばかりに声をかけてくれた

『おう。実はお前に会いたかったんだ。昨日の弓のことなんだが、、、』


やはり強すぎるため返せと言われるのかと弓を取り出す


『いやいや返せなんて言わんよ。そもそもお前くらいしかまともに使えんしな。逆にその弓が強すぎるが故にこれからお前が悪目立ちしないかと心配になったんだ。目立ちすぎるがために王族などに売り飛ばされないかまだそれならいいが魔物などに目をつけられて殺されないかなどとな俺はお前のこともルナ様のことも気に入っている。そこで今日はお前にこれを渡したくてな』



そういうと1つのムチをカウンターに置いた



『これは雷鞭といううちで取り扱ってる最高級品だ。当てた相手を痺れさせたりムチに雷を纏わせて攻撃する属性攻撃ができる。これを受け取ってくれ。代金はルナ様に昨日貰ってるからいらんぞ』



ここの住人優しすぎるだろ。涙が出た。向こうの世界ではこんなことはなかった。この世界なのかこの村なのかその優しさに涙が出てきた。


『泣くなよ。ニイちゃん』と言われたが俺はこの優しさを少しでも返せるそんな人間になりたい。この人達の幸せを守れるそんな人になろうと決心した。




大切にしますと言い雷鞭を装備した。今度弓と雷鞭を試しに依頼をこなしてみるか。




おっと忘れるところだったここにきた目的だ




忘れていた煮たり擦ったりする道具一式があるかと聞き『あるにはあるがなにに使うんだ?』と言われたが実験ですと不敵に笑ってそれらを購入した。ついでに容器も合わせて200ゴールドで購入しロイさんに別れと再度のお礼をし店を出た。





朝出発時に宿のおばちゃんに庭を借りたいと話をつけてあったので宿に戻る。

宿に到着すると今日分の代金を支払い庭に行く。また無一文になったが稼ぎは明日からだ。


さあ実験開始だ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る