第4話

目が覚める。



『おはようございます』



金色の髪が夕日に触れ輝いている。とても可憐でどこぞの女神より女神らしい凛とした雰囲気がある。好みだ。好みというか超好み、、、

あれこの流れ見たことあるぞ。さきほどまでのは夢か!正夢なのか!?


『えっとおはようございます、、、』


おそるおそる返事を返してみる


すると


『先ほどはすいませんでした。身体がよろめいて私のほうに倒れ込みそうになったあなたをその、、殴ってしまって、、、』


(うん。可愛い。満点でござる。どんな罪も許そうではないか。嘘です。ごめんなさい。下心丸出しでした。こんないい子を騙すようで悪いけど嫌われたくないのでよろめいたことにしとこう。うん。ごめんなさい)


『あまり痛くはなかったので(本当はかなり痛かったなんて言えない)気にしないでください。えっと、、、』




なにか思うことがあったのかクスッと笑ったあとに彼女は答えた。

『私はルナといいます。このアーベル村で司祭をしています。あなたが草原で倒れてるところを村の方がここまで運んでくださいました。ケガもなくてよかったです。』



満面の笑みだ。可愛いなぁ。

しかし本格的に世界を飛ばされたみたいだな。まああれこれ考えてもしょうがないか。とりあえず現状を把握しないとな


『助けていただいてありがとうございます。真といいます。すいませんが世界のことを教えていただいてもよろしいでしょうか?』



そういうとルナさんは最初は記憶喪失なのかとオロオロしていたが親切に教えてくれた。


どうやらここの世界は俺のいた世界とはやはり違った。剣やら魔法やら魔物やらちょっと男の子なら心踊る世界らしい年甲斐もなくワクワクしてしまうな。


職業もいくつかあるらしい

基本的には

戦士 武器を使うアタッカー

騎士 盾を使うタンク役

魔法使い 魔法を使って敵を殲滅するアタッカー

治癒使い 回復魔法を使い周囲を回復するヒーラー

ベースはこれららしい。中にはレアな職業もあるらしいが生まれた時から職業が決まっていてステータスの高いものが自然とギルドなどについて冒険者をしているそうだ。

(なるほど。ただの村人でも職業としてはこれらのどれかに当たるわけか。ちなみにルナさんは治癒使いだということだ。司祭ということはかなり能力高かったりするのだろうか?)



地理も親切に教えてくれた。


ここは異世界なのだと改めてわかった。



そんな世界であの女神様はどんな職業、ステータス、スキルをくれたのだろうか確かめる術とかあるのだろうか?そう思いルナさんにさらに聞いてみることにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る