第2話

ちょっと待て。整理しよう。


これは夢だ。

いつしか白い部屋にいた。

赤いスイッチを押した。



たしかに赤いスイッチのところに『押してね♡』と書いたフダがあったから女の人が来そうな予感はあった。


しかしなぜ全裸!?私欲求不満なのかしら??



しかしその女性の裸を見てもムスコはピクリともしない。まあ夢だしな。そんなことを思いながら改めてその女性の顔を見る



かなり、、、いやとてつもなく整った顔をしている。裸に目がいってしまったが翼がある。


(本格的に夢だなこれは)

などと思っているとその女性は口を開いた。


『やっと押してくれましたね。』

ニッコリとした笑顔を見せたと思ったら

『目の前にスイッチがあったら即押すでしょ!まさか寝てしまうなんて。あなたが起きるまで1人寂しく待っていたのですよ!』

などと怒られてしまった。


まあ夢の話だ軽く流して聞いておけばいいか。

『それは失礼しました。それでここはどこであなたは誰なのでしょうか』


まだ納得してなさそうな顔をしているが質問を投げかけるとペラペラと喋り出した。

『私は宿命の女神ミラ。ここはあなたのいる世界とある世界の狭間にある空間のようなものですね。ある世界が滅びの運命が出たの。そのためにあちらの世界の神が借金の取り立てに私に能力を持った人間をこちらに送るようにいってきたのです』


借金の取り立て?神なのに、、、

どうやら話を聞いていくと

このミラとかいう女神様はかなりのギャンブルジャンキーらしくそこらへんの神様にかなりの負債を抱えておりそれこそ身ぐるみ1つ残されなかったらしい


夢のなかとはいえかなり面白い設定の女神だな。宿命は借金の宿命なのだろうか?



またその女神様がいうには俺を選んだ理由もルーレットだそうだ。適当すぎるだろ。まあ俺の夢なら適当なのはらしいといえばらしいか



『なのでいまから私が向こうの世界でも戦えるように能力とスキルをあげますので頑張って私の負債払ってください。ではいってらっしゃ〜い』


そういうと床に急に穴ができ俺は落ちていった。


『あっ、能力とスキルは私がスロットでいいの当てとくんで期待しといてください』

っと最後に爆弾発言をかまして姿が見えなくなった。


おい。展開急すぎじゃないか?夢だとしても異世界で戦うなら勇者みたいなかっこいい能力を夢見る。それがあの負債神によってランダムな能力とか、、、

夢ならもうちょっといい夢いい女神を期待したかった。いや目の保養にはなったけどさ。



そんなことを思いながら落下していくのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る