第5話 第二夜 国境まで12km
ラッキ-。
今年のバイクは良いのが当たった。XL185R、日本製。
スピ-ドメ-タ-もタコも動くし。ヘッドライトなんかも灯いちゃう。なんと、前後ともブレ-キが一応効くし。
ラッキ-。
予定を変更して、今日は中国国境を見に行った。カトマンズから100km位の所なんだけど、最後20km舗装が無いでやんの。
何とか未舗装路を8km位は走った。けれどその先でトラックが何台もスタックして身動きが取れなくなっていた。道幅は大型車一台が、精一杯って所に、左側は切り立った崖、右側は遠く下の方に蒼く渓流が見える。さらにその部分は急勾配。駄目押しに車の轍で道の両側がえぐれて、かまぼこ状になっている。
そりゃあスタックするわ。おまけにすれ違えるのは、勾配を昇りきった所だ。
何時まで待っても、車が上がって来ないのし、こりゃあ転けるわと思ってそこで引き返す事にした。
ありゃあ国と国を結ぶ幹線っていうより、モトクロコ-スだわ。
ひょっとして、簡単に国民が行き来できない様に舗装して無いのって勘繰りたくもなる。
(どっちがとか言い出したら、結構笑えない冗談)
結局国境は見れなったけど、いつかこの向こうに行ってみようと思う。このピ-クの向こうは、5050mの峠を越えて中国領チベット自治区ラサへと続く。途中、西に向かう幹線に乗れば、チベット仏教最大の聖地、霊峰カイラス。
そう。今行けないんじゃない。
未だ行っていないだけなんだ。
いよいよ明日から南下して、ネパ-ル東の国境からインドのダ-ジリンを目指します。
インドに入国できる確率は、かなり低いみたいです。レンタルバイクってのがねぇ。
逆にインドでロイヤルエンフィ-ルドを手に入れてネパ-ルに来るのはOKのようです。
では。
Hypericum これは2つめのメ-ルになります。
追記
キャラバンって仏ネパ合作映画をご存知ですか?
これは、ネパ-ル北西部の不毛な高原部で撮影されました。カトマンズ周辺とは又感じが違って、もうチベット文化圏のにおい満点。
雰囲気めっちゃ良いので、見て下さい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます