第20話

次の朝。

楽斗は、着替えて洗面台に向かう。

そこで顔を洗うと、母とゆずきが玄関から大きな声で


「じゃあよろしくねー!!」


と言って2人で出かけて行った。

キッチンに向かうと、テーブルの上には朝食が置かれている。

それを食べると、歯を磨いて髪の毛をセットし、音符を迎えに出掛けた。

.

.

.

「はよ、音符」

「うぉ、おはよ!!がくと!!」

何故かガチガチの音符と一緒に、途中のコンビニで菓子を買い、家に着いた。

「昼何食いたい?」

「う〜〜んとね〜〜....オムライス!!」

「じゃ、待ってて」

「え、わたしもいく!オムライス作る!」

「作れんの?」

「い、一緒に作る......」

色々と不安だが、とりあえずオムライス作りを開始した。

音符には食材を切るのを頼んだが、意外と上手く切れている。

「料理とかすんの?」

「ち、ちょっとだけ!」

「へぇ、意外」

「がくとは?」

「まぁ、たまーに」

それから、無事オムライスを作り終え、食べてみたら意外と上手くできていて美味しかった。

「ん〜〜!!しあわせ〜〜!!」

「この後どうする?」

「んー!映画借りてきたからそれ見よ!」

「おっけ」

食べ終わった皿を片付けると、早速部屋で音符の借りてきた映画を見た。

アクション系の映画で、とにかく爆発がたくさんあって最終的に目的が何なのかよくわからないくらい爆発がすごかった...。

そうして、時間を見るとちょうど良い時間だったので夕飯の買い出しに一緒に出掛けた。

夕食はハンバーグ。もちろん音符のリクエストである。

デザートのアイスも買ったし、買い忘れはないはず。

家に戻り、夕食を済ませると、音符から風呂に入った。

時刻は7時を少し過ぎていた。

あんまりにも音符といる時間に違和感が沸かずに忘れていたが、今日は大事なことを音符に言わなければいけない。

そう思うと、鼓動が早く苦しくなる...


音符が風呂から上がる音が聞こえた。

もうすぐ.....

もうすぐ......


意地を見せろよ楽斗!!

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