どエルフさん ~仲間殺しの罪を背負って騎士団を辞めた元騎士、奴隷狩りに襲われていたエロい女エルフを助ける。エッチなエルフたちとはじめるきままなハーレム冒険者生活。~
第1306話 どエルフさんとデストロイモード
第1306話 どエルフさんとデストロイモード
【前回のあらすじ】
どエルフさん、ついにアイディンティを喪失する。
「おい」
いい歳して貧乳胸なしつるぺったん胸たいら族ということで、この作品に度々笑いを振りまいてきたどエルフさんの胸が、ついにデストロイされてしまった。
そう、デストロイモードとはそういうこと。
アイデンティティをデストロイ。
この作品の一番の特徴、貧乳年増エルフが強がる要素がこれでなくなってしまう。
みんなが求めるウワキツ成分がなくなってしまう――!!
「いや、恵体ムチムチおばさんが魔法少女やるのも、なかなかウワキツだと思うんですけれど。というか、そういうネタだと思ったのですけれど」
ムチムチのおばさんキャラが少女みたいな服を着てたり、ピチピチのエチエチな衣装を着ていると、もうそれだけで興奮しちゃうよね。(特殊すぎる性癖)
見た目は少女だけれど心は年増のロリバッバも最高。けど、肉体も精神もバッバなのに、ノリノリで女の子しちゃうヒロインもよき。
性癖という名の深淵は、たった一人の作家ではどうにもできないほど深い。
いろいろなよさがそこにはあるのだ――。
「普通に一般オタが好きなロリっ娘を書けないから人気が出ないのよアンタ。もっと、高○生が興奮するような普通のヒロイン書けないのかしらね……」
それ、どエルフさんが言います?
なんにして――。
おめでとう、どエルフさんはムチムチウワキツ魔法少女おばたんに進化した!
◇ ◇ ◇ ◇
女エルフがデストロイモードに入ったことで、ジャイアントエルフが成長する。
乳バイーン、尻デデーン、お腹ぽよよん(ちょっと肉が余ってるのが良い感じ)。ぱっつぱっつなラバースーツに凶悪な身体を押し込んで、真ジャイアントエルフここに顕現。
こっちは本当にジャイアントってボリュームだった。
『なんだと!! 操縦者のフィジカルをロボットがフィードバックしたのか!!』
「しゃおら!! デストロイモードモーラさんじゃい!! よくもここまで好き勝手やってくれたわね!! ここからが本番よ!!」
「……けど、マスター。変身しただけで、状況は何も変わっていないんじゃ」
そうだった。
ジャイアントになったはいいけれど捕まっていたんだった。
首を締め上げられて吊される真・ジャイアントエルフ。ラバースーツに包まれた恵体だと、ただのピンチシーンなのにもうすんごい。
対魔人あるいは超○戦士的なシコいフェロモンが出ていた。
どちらかというと、
そこに――。
『まぁ、変身しても倒れていたら関係ないよね……?』
「くっ、デラえもん!?」
「まずい、攻撃来ます!!」
『テレレン!! ドリルハンド!!』
「「その形状でぐるぐる回転させるのはヤバイ!!」」
デラえもんの丸くて太くてこけしみたいな手が高速回転をはじめる。
実際には、某健康器具は回転ではなく振動するのだが――回転責めは魔法少女モノにおいて男の浪漫。ドリルのように回転するそのハンドが、ジャイアントエルフのだらしない身体を襲った――。
『う、ウォォオオオオオオオオオオン!!!!!!!!』
「大丈夫ですかマスター!!」
「……フィードバック機能はいらんでしょ!! こんな、高速回転する丸い棒喰らって、平気でいられるか!!」
『……まずいわ!! シン○くん!! 一時的に○バーとのシンクロを解除して!! これ以上のかいら――ダメージはシン○くんの性癖に関わる!!』
「やれるもんならやってるちゅーねん、初めて乗るロボットでなにをどうせいというんじゃ……ッ!!」
痛み(重要)に耐える女エルフ。
コンソールを開いて、なんとか神経系のシンクロを切断できないかと試みるが、残念ファンタジー世界の住人にはロボットの乗り方なんてわかったもんじゃない。
万事休すか。その時、ついに損傷率が50%を越えた――。
『ダメです!! バイタルサインが激しく振動!! これ以上のかいら――ダメージのフィードバックは人間の手に負えません!! エ○ー実質的に活動限界です!!』
『撤退よシン○くん!!』
「分析している人、誰なの!?」
『ダメです、脱出コードの承認拒否!! エ○ーとエントリープラグとの接続に問題が発生しています!!』
『なんてこと。やっぱり正規の場所に入れなくちゃダメだったか』
「意味深なセリフ回しやめてもろて!! センシティブ判定かかるから!!」
せっかくパワーアップしたというのになんだこの展開は。一方的にやられる(意味深)ジャイアントエルフ。ついには、エントリープラグの電源も遮断。
暗闇の中に女エルフは取り残されてしまった。
「くそっ!! くそっ!! くそっ!!」
ハンドルを握りしめて女エルフが何度も前後に引く。
けれども、既にエントリープラグとの接続はエラーを起こしている。そんな行動になんの意味もない。
それでも彼女は何度も何度もハンドルを引く。
乗り方が分からないのだ、それは仕方ない。
奇しくもそれは――。
「動け!! 動け動け!! 動け動け動け!! 動け動け動け動け!!」
ジャイアントエルフの元ネタと――。
「動きなさいよぉおお!!!!!!!!」
奇跡的なシンクロを果たした。
どくん、と、女エルフの背後で心臓の高鳴る音がする。自分の心音ではない。間違いなくそれはジャイアントエルフの体内から聞こえてきた。
どういうことだと女エルフが顔を上げると、ブラックアウトしていたエントリープラグの正面画面に映像が戻る。
そして――――。
『ウォォオオオオオオオオオオン!!!!!!!!』
『なに!? ジャイアントエルフが咆哮を!? まだそんな力が!?』
「……リリエル!! これ、いったいどうなってるの!?」
「……画面を見てくださいマスター!!」
正面、映像に被るように表示されたのは紅い文字。
テンションが上がる字体でそれはこう書かれていた。
『暴走モード突入』
「「暴走モード!?」」
すぐさま正面のデラえもんが吹っ飛んだ。ジャイアントエルフが、そのムッチムッチの脚で蹴り飛ばしたのだ。四つん這いになったジャイアントエルフは、そのままビルをよじ登って体勢を立て直す。
まるでその姿はエルフというより獣。
本能に支配され、目の前の外敵を排除することしか考えられない戦闘兵器。
『○バー暴走を開始!! 制御不能です!!』
『…………勝ったな』
「いや、何を勝手に話を進めてるねん!! あとキャラも変えてんねん!!」
この土壇場でどエルフさんたちは薄い所を引いたようだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます