どエルフさん ~仲間殺しの罪を背負って騎士団を辞めた元騎士、奴隷狩りに襲われていたエロい女エルフを助ける。エッチなエルフたちとはじめるきままなハーレム冒険者生活。~
第1300話 どエルフさんと汎用エルフ型決戦兵器
第1300話 どエルフさんと汎用エルフ型決戦兵器
【前回のあらすじ】
女エルフたちの前に姿を現わした攻カク○頭隊の少佐。
彼女たちの目的は、知恵の神が作り出した巨大ロボ【ド・ラー】に対抗する兵器を鋳造することだった。
破壊神と知恵の神のロボ同士。
戦いあえばその被害は甚大なものになるだろう。
故に、破壊神陣営は――ロボと互角に戦うことができる存在を欲していた。
ロボのようで微妙にロボでなく、絶妙にロボな存在。
そう――汎用人型決戦兵器のような存在を。
「作者、○ヴァを履修したの割と最近よね」
周りがあれだけ熱く語ってると、本編未視聴でもだいたい把握しているものですよね。そして「エ○ァはロボットじゃねえ!!」は、ほんとよく聞きますよね。
アニメを使った特撮。そして、特撮と言えば……という流れ。
このシリーズが始まったその時から、こうなることは決まっていた。
「ぜったい嘘」
かどうかは、さておいて綺麗に決まったクライマックスへのレール。はたして、このまま決めることができるのかどエルフさん。
最後の戦いが今、はじまろうとしている――。
◇ ◇ ◇ ◇
『だおだお。ティトくんから説明してもらった通りだお。僕たちは、【鬼】の力を手に入れるために彼に協力をもとめていたんだお』
「ドクターオクトパスくん!!」
『どエルフ線の研究のために【鬼】もちょうどサンプルとして欲しいと思っていた所だ。その身体構造も、ロボットに応用出来ると思ってな……』
「生きていたのか浜乙女博士!!」
『ウィーック。酒が、酒が足らんのう。おーい、あんぱんの、ちょっとお前さんの顔を貸せ。今からどぶろくに変えるから』
「誰か分かんないけれどとにかく博士!!」
破壊神陣営三博士ここに揃う。
男騎士の身体を解析していたマッドサイエンティスト達。
彼らの技術力を女エルフは身をもって知っている。こいつらが組んだとなれば、勝てるかもしれない。知恵の神陣営に勝つことができる、兵器を作れるかもしれない。
絶望していた女エルフチームに活気が戻る。
行ける行けるぞと、彼らの瞳に光が戻った――。
『ウィック。まぁ、【鬼】の遺伝子解析をして、そこからそれに近い疑似生命体を作り出す所からだったな。非生命体に命を与えるのはワシの得意とするところ』
「よく分からない博士!! なんだか知らないけれど、パンに命を与えてヒーロー活動させてそうなアンタがいうと説得力が違う!!」
『だおだお。ジャム博士が作った鬼のクローンを元に、オクトパスくんたちは改造を施したんだお。怪人と同じ要領で、戦うのに必要な装甲をクローン体に追加していったんだぞ!!』
「流石はドクターオクトパスくん、それでこそ秘密結社の総帥!!」
『そして、最後の仕上げを任されたのがこの私。どエルフ線の研究により分かった、コアエネルギーを内部に埋め込み、非電源での活動を可能にしてみせた』
「まさかどエルフ線の研究が、そんな役に立つことがあるだなんて……」
みんなちゃんと博士をしていた。
ネタみたいな色物博士と思わせて、この南の大陸を救うために、ちゃんとお仕事をしていた。彼らも彼らなりに、この不毛な争いを終らせようとしていたのだ。
というか気がついていたのだこの世界がおかしいことに。
『攻カク○頭隊は彼ら三博士が極秘裏に動かしていた特殊作戦チームだった。いつか訪れるだろう、この南の大陸最後の日のために彼らは動いていたんだ』
『だおだお!! 僕らマッドサイエンティストは、常日頃から言ってることがおかしいから、そんなに警戒されないんだお!!』
『ワシもアルコールがキマってる時はなーんもできんからのう』
『どエルフ線の開発に取り憑かれたふりをしていたのもそのため。南の大陸最後の日に備えて、着々と準備を進めていたのさ。ふは、ふははは……』
「この博士たち、頼りになりすぎる」
『そして、そんな博士たちの協力を得て、ついに完成した。これが知恵の神の【ド・ラー】に対抗することができる汎用人型決戦兵器…………』
画面が切り替わる。
映し出されたのは赤い水の溜まった格納庫。その水の中から顔だけを出して、その人型決戦兵器は沈黙していた。
いや――汎用エルフ型決戦兵器が。
「エルフゲリオン!! またの名を、ジャイアントどエルフさん!!」
「……ちょっと待ってくれ」
赤い水の中に浮かんでいるのは間違いなくエルフ。
巨大なエルフ。しかも、どこかで見たことのある顔。
というか見たこともあるもなにも女エルフ以外のなにものでもなかった。巨大なエルフが、格納庫に瞳を閉じて眠っていた。
「……なんでこうなった?」
キレ気味女エルフが画面の向こうの男騎士たちに問うた。
なんでと言われても――という感じで、博士たちが視線を逸らす。
「いや、まぁ、その。人の手で命をどうこうしようなどと、おこがましい話だとは思わんかね」
「それは違う鼻のデカい博士のセリフだ」
ジャム博士の詭弁に冷徹に女エルフがツッコミを入れる。
「だおだお。最近の怪人は人間フォームもあるし。そのまま巨大化したと思えば」
「思えてたまるか」
戦隊モノのお約束、最後の巨大化決戦のノリで解決仕様とするドクターオクトパスくん。そもそもお前は仮面モノの方じゃろがい。そっちは巨大化せんだろうがい、と、女エルフは目で非難した。
「いやー、なかなかうまく仕上がったのでな、最後の最後でちょぴっとどエルフ線をかけてみたんだよ。そしたらなんと、これがびっくり。汎用人型決戦兵器は、巨大なエルフの形に変わってしまった。やはりどエルフ線は進化を促す作用があるんだ」
「なるほどてめーが元凶か浜乙女」
ちょっと待ってろぶっ飛ばしに行ってやるからと、女エルフが気炎を揺らす。
それをどうどうとELF娘たちがひきとめて、なんとか事なきを得た。
元凶は浜乙女博士だった。
最後の最後でどエルフ線を当てて、進化させてしまったのが間違いだった。
おそるべし――どエルフ線!! 進化のエネルギー!!
「これじゃアンタ、進撃のどエルフさんじゃないのよ!!」
「いやいや、ほら、最後にエ○ァも巨大な○波が出てくるし」
「こんな所でパロ元に忠実になる必要があるんかい!!」
「あと、モーラさんって鬼ってイメージがあるから、ぴったりかなと」
「喧嘩売ってんのか!!」
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