第4話 掌の上で踊るのは誰か?

04



 アイシスは、恋をした。

 否、誰かが言った。

 恋とは、するものではなく落ちるものなのだと。

 ほんの少し、弱っている時に優しくされた。それだけだった。

 けれど、それだけで十分だったのだ。足を踏み外すには。


「……やさしさ?」


 アイシスにとって、この場は恐らくエンドヴェリクスと会える最後の機会だ。

 大人になったら、成人として認められれば学校でもない限り王子であるエンドヴェリクスと会う機会など二度とないだろう。だから、その前にアイシスは確実なものが欲しかったし、きっとくれる筈だと思っていた。

 そう、信じていた。

 だけど事実は、婚約者だと思っていたアルテミシアは婚約者候補の一人に過ぎなくて。卒業までのわずかな時間を自由時間として与えられていた出来レースの様なものだ。

 おそらく、そう言う事だった。


「ええ、そうですわ。

 もしも……そうですわね、貴方がここでありもしないエンドヴェリクス様との逢瀬であるとか、いただいた贈り物とか、そう言った物事を盾に関係を迫ったとしたら……いえ、これはもしもの話ですから。その様な事は『起きなかった』のですから、深く考える事はございませんわ。

 例え、貴方がその様な世迷言を口にしていたとすれば……貴方は国家反逆罪で明日にでも断頭台の露へと消えた事でしょう。当然、伯爵家が貴方を庇えばおとり潰しになりますし、貴方を見捨ててもその様な者を送り込んだと言う事で歴史の中で外で言われ続けれる事になるでしょう」

「ちょ、な……っ?」


 事実だった、アイシスはエンドヴェリクスを始めとして何人もの男子生徒達から頼んでもない贈り物を続々と送られた……大体は名前もないものが大半だったから、ものによっては返却するに出来ない物も数多かったのだが、換金できるものは換金し、生き物は外の世界に放ち、食べ物は涙を惜しんで廃棄した……どれが安全なのか、不明だったからだ。

 ユーノならば見分ける事も出来るかも知れないが、残念ながら性別が違えばお互いの部屋に入る事は出来ない。しかも、一つ二つならまだしも大量に発生しているそれらを運び出すのを見咎められる。それが善意悪意なのかも判らないのに? それで問題が起きたらと思うと丸投げしたくなるのも、仕方ないと言う部分もあるのだろう。

 けれど、アルテミシアは今。

 それが全て「無かった事」だと明言した。

 しかも、アイシスが強引に事実だと持ち出せば命はないとまで言い切ったのである。


「ねえ、貴方はご存知かしら?

 皆様とて限りある予算をもって学校と言う閉鎖空間におりますのよ、しかも遊びに来ているわけではなく『生きている事こそが試しの儀』なのです。

 預けられた予算を、どの様に使うかは自由意思に任されておりますわ……ですが、それを増やす事も減らす事も彼らの裁量一つ。

 その中において、ねえ? 所持している貨幣をすべて一人の女につぎ込んで生活が苦しくなるだなんて……その様な事を許せますの?」


 アイシスは、誰が何をどれだけアイシスに贈ったかなど知らない。ある程度は名前のついた贈り物に関してはなるべく保存しておく事が基本的な礼儀だと言われたからだし、それで色々と勉強になる事も判ったからだが。それも機械作業にしているのは誰かに「他人の名前を騙って悪意ある贈り物をする場合もある」と言う話を聞いたからだ。場合によっては、送った本人がすっとぼけられる事も珍しくはないと言う…特別な職人に作らせたものではない限り、実際に誰がどんな風に贈ったかなど判らない事が多いのだそうだ。


「そ、そんなの……」

「あらあら……この学校に来て『知らなかった』り『判らなかった』と言う事がどれだけ罪悪である事か、まさか学ばれておられない?」

「ざ、罪悪だなんて……」


 アイシスは、救いを求めて視線をさまよわせる。

 愛してる男……愛されていると思っていた男は何を考えているのか、アイシスとアルテミシアの二人を見ているが表情は変わらない……そう、微笑みを浮かべたまま変わらない。


 微笑み?


 本当にそうなのだろうか?

 向こう側で親達の側にいる側近たちの方が、余程アイシスを見る眼差しは痛ましさを感じる。この距離でもわかる程度には、アイシスに感情を向けているのだと理解した。


「それでは、貴方ならばいかがです?

 毎日、それこそ寝る間も惜しんで汗水を流し血の涙を流し、爪を噛みしめる程の努力をなさってやっと形になった成果をあっさりを踏みにじられる。しかも、自分の立場は踏みにじったものからしてみれば視線を向けるのも呆れると思う相手。向こう側からすれば、こちら側など踏みにじる事に何の問題があるのかと問われる始末。

 さて、そんな方から行われる振る舞いを。貴方ならばどれだけ許すことが出来ますの?」

「そんなの……それは、貴女だってっ!」

「まあ、わたくし? わたくしの人となりの心配をなさっておられるの?」


 目を丸くして驚くアルテミシアの言葉に、アイシスの方が動揺する。

 それほど、驚かれる様な事を言っただろうかと言う疑問が起きる。


「わたくしは見かけが貴族の子女として有体である事を装っていますから、仕方ないと言えなくもありませんけれど……これでも、わたくしの領民には可能な限り心配りをしていますのよ?

 決して飢える事も無ければ住むところとて用意しておりますわ、例え配下の者が無体を行おうと許さずに監視させておりますもの。ましてや、人身売買など誰が許すと言うのでしょう?」

「そ、それは……」


 この国では、殺人と同じ程度に重いとされる罪が人身売買だ。少し前であれば「人身売買くらいしていても驚かない」と言われていたし、言われたらアイシスも彼女ならばやりかねないと言われたら受け入れていた。

 けれど、それは思想であればともかく口にする事は非常に危険を伴う事だ。

 大なり小なり、法律がどうあれ結果的にお金と引き換えにやり取りをされる事はある。

 嫌な言い方ではあるが、アイシスも結果としては人身売買をされたのだと言えなくはない。何故なら、アイシスは一時的に孤児院にいたからだった。

 母親は、故意か偶然か天の采配か治安の悪い地域で倒れた。普通ならば、そのまま身ぐるみ剥がれて寒さと上から母子共々殺されるはずだった。けれど、死ななかった。でも、それは結果論であって領の内外で少し天候が悪化するだけで簡単に人々は死ぬ、生き残っても人を裏切り、簡単に敵になる。治安が悪い地域でそれが少なかったのは、自分がそれを行えば全方位から裏切った事で簡単に捨てられる事を怖がったが故だ。

 母親が死んで孤児院に引き取られ、顔形が良かったからひいきをされたが色々な意味で身の危険を感じたから元の環境に舞い戻った。その後、何とか生き残ったければ結果としてあの元締めあたりと実の父親との金銭のやりとりされていたのは知っている……目の前で行われていたからだ。

 最初は受け取りを拒否して引き取られるのを阻止したかった様だが、実の父親が権力を持ち出した事と少なからぬ金銭を放り投げた……文字通り放り投げた事で引き下がられた。

 それで、アイシスは思ったのだ。

 実母は男達に狙われて、貴族と言う最悪の人物に捕まったあげくに捨てられ命を落とした。

 彼らは、自分達を意識の浅い所では求めているけれど結果的には捨てるのだと。

 そして、目の前のアルテミシアは父親だと名乗った男と同じ立場なのだと。


「貴女はご存じないでしょうけど、人は簡単に死にますよ」


 アルテミシアは、突然豹変したアイシスを見ていた。

 誰も、何も話しかけてはこなかった。


「私が平民の生まれである事は、貴女も知ってるんでしょう?」


 アルテミシアは、反応しなかった。

 ただ、アイシスも反応を求めているわけでは無かった。


「貴女の周りはどうだか知らないけど、私の周りでは普通にあったわ。

 ちょっと天気が悪くなるだけで、何人も死んだと聞くわ。実際に見た事だってある。

 貴族の横暴、商人の傲慢で、昨日見た相手が今日から居なくなる……二度と会えなくなる、そんな事だって不思議でも何でもない『普通の事』よ、それが普通の事なのよ。

 何が悪いの? 私が何か悪い事をしたの? エド様だってそうよ、私達がなんか悪い事をしたって言うの?」

「あえて言うのならば……『気づかない』と言うのが最も重い罪でしょうか?」

「……え?」


 糾弾されているのだろうか? アイシス思うのはそれだけだった。

 非難されている、かと言えば少し違う気もしないでもなかった。でも違いは判らない。


「ですが、別にそれは悪い事も限りませんし。わたくし共の力量が貴方の理解力を上回っていたと言う、たったそれだけの話ですから問題はありませんわね。

 とは言うものの、そこに執着を見せられては話が進まないと言う悲しい現実がございますわ。

 ねえ、貴方は皆様の優しさを理解されるべきだと思いませんこと?

 皆様ではなく、わたくしが一人で「今」貴方と会話をしていると言う『優しさ』に本当に気が付く事はありませんの?」


 言われて、何度も言われて、流石に頭に上っていた血が沸騰から暖かいに変わって行くに従って。

 確かに、これは何の場なのだろうかとアイシスは思い始める。

 もし、糾弾の場ならば人前で命じてしまえば済む話だ。アイシスが平民である以上、彼ら貴族の立場を守る為に醜聞から遠ざけるのならば無くはないだろうが……何しろ、貴族の子息達が。しかも複数の未来ある若者たちが、たった一人の平民の少女に骨抜きになってしまったなど醜聞以外の何物でもないのだから。

 しかし、同時に少女を一人生贄の道化として担ぎ出せば場が盛り上がると言うのも事実。

 だと言うのに、決してそうする事は無かった。

 これでは、まるでアイシス「も」守ろうとしていると言う事になるのではないだろうか?


「貴方が……ええ、育った環境や周囲の思惑に従い『その様に』作られた事を考えれば、それは『間違ってはいない』と言い切れない事もないのです。ただ、それが『共通ではない』と言うだけの話であって。

 罪を罪と、悪を悪と、貴方が認識できないのは決して貴方自身だけの問題ではありません。そうであると、思いたいだけかも知れませんが……。

 泥棒は罪ですのよ?」

「泥棒って……」

「貴方は思いませんでしたの? 実在はどうあれ『婚約者のいる相手を感情だけで自分に向けさせる』と言う事がどう言う事か。その後で、その相手がどうなるのか、そうした揚げ句、自分達がどんな目に合うのか。

 真実、想像した事はありませんでしたの? ただの一度も?

 甘く脆く儚く、つまらない夢だけをご覧になって?」

「そ……っ!」


 怒鳴りつけたかった、殴りたかった。

 何がわかるのか、何を知った風な事をと。

 だが、同時に判ってしまった。


「ですが……もう良いのですよ」


 生きる為に行う事は、言い訳になるだろうか?

 少なくとも、自分が生きられて相手も生きられるのならば考える理由にはなるかも知れない。

 でも、コレは違うだろう。

 少なくとも、確かに大人達に言われたように篭絡させたとして。安定した生活を求める事と、相手をそのまま破滅させる事や、元々存在していた家や婚約者や地位を見下す理由にはならない。

 アイシスには、残念ながら本の世界でしか婚約破棄だの平民が貴族の家に入り込む事についての知識はない。そんな事を教えてくれる者も身近にはいなかったし、仮に居たとしても話を聞いたかどうか怪しい所だと言うのもある。

 だから、もし自分が貴族の男を手に入れたら。その男が自分を家に入れたら。その男の家に入る筈だった女がどうなるのか、入り込んだ自分がどうなるのか、そんな事を考えた事はない。

 物語にあったのは「そして幸せになりました」だけだったのだから。

 でも、現実は違う。


「……もう、良い?」

「ええ、貴方を初めとした数人は『試しの儀』の要因でした。同時に、貴方達もまた試されていました。

 方法はどうあれ、それまで躾けられた教育や作法と言ったものを全て捨て去るだけの心変わりを唆された皆様。

 ある方は踏み止まり、ある方は声に耳を貸すことも無く自ら堕ち行きました。ある方はいずれも選ぶことは出来ず去り、そして。別の方は最初から利用する事も、あった様です」

「利用……」


 ちらり、とアイシスは愛している男を。

 正確に言うのならば、それを「愛」と呼ぶのかはすでにアイシス自身にもよく判らない。

 だけど、と。

 もし、許されるのならばアイシスは声を大にして言いたいと思っただろう。

 少なくとも、今この瞬間まではエンドヴェリクスを愛していたと。

 これからは、判らないけれど。


「これは……わたくしの立場から口にするのは憚れるのですが……。

 少なくとも、エンドヴェリクス様に関しては途中までならば本気になりかけていらっしゃいましたわ」

「……え?」

「アルテミシア……」

「あら、エンドヴェリクス様。

 わたくしに見抜く事が出来ない、などと思っておられましたの?」


 それはそれは、とても『良い笑顔』のアルテミシアは……少しだけアイシスでさえ恐怖心を感じていた。

 淑女の笑顔とは、仮面。

 時に内心を守る防具ともなるが、時に武器となると言うのはこう言う事かと思い知る。


「いいや……やはり、アルテミシアには誤魔化せないね。

 私自身がどう思っているのか、そんな事さえ判っていないと言うのに」


 やれやれと言った風ではあるが、そうかとアイシスも思う。

 アルテミシアは、エンドヴェリクスが本気だったと言う。

 アイシスも、エンドヴェリクスは本気でアイシスに堕ちて来たと思っていた。

 だが、肝心のエンドヴェリクス本人はいまいち自覚が無かったらしい。と言うより、あえてその当たりの心情から目を反らしていたと言うのが正しいのだろうか。

 それは、アイシスに魅力を感じていなかったと言うわけではないだろうけど。

 ただ、理性が感情に勝ったと言う事なのかと言えば……どうだろう?


「エンドヴェリクス様、人の気持ちとは当人が最も理解せず。周囲から見ているからこそ判明すると言う事もまた、よくある事でしてよ……。

 そして、貴方も。

 確かに、貴方は殿方に近づく事にかけては素晴らしい手腕をお持ちですわ……ええ、淑女に真似をするのはとても難しい。体質を除いても、貴族の女性にそれだけの事を求めると言うのも酷と言うものでしょう。

 それは……娼婦の手腕ですけれど」


 ぐさり、とアイシスは刺さった気がした。

 年齢的な問題さえクリア出来たのであれば、もしくは寝たきり状態に近かった母親の件が無ければ、もしくは別の理由が絡んでいなければ、そろそろ視野に入れても何らおかしくはない選択肢の一つだった事は事実だ……だが言っては何だが、アイシスとて別に不用意に不特定多数の男子生徒に声をかけたわけではない。言いたくはないが、視界にも納めなかった者達とて多数存在するし、学外に至っては環境が変わった事もあって最近は少しばかりきな臭い空気が漂い始めていたのだ……その性別がどちらから溢れているのか、どちらであっても想像するには遠慮したくなったアイシスではあったのだが。


「貴方達からしてみれば、貴族の間で行われている『試しの儀』を甚だバカバカしいと思われるのでしょうね……ええ、わたくしとて同意見ですもの。貴方がそう思っていたとしても拒絶致しませんわ」


 アイシスは、それをとても不思議な気持ちで聞いていた。

 これまでの、数年分もない教育の中で。そして、生まれた直後からの環境で「感情を表に出すのは良くない」と言う事を学んではいたが、それでも表情に出ていたのだろうか?


「応えられずとも構いませんわ……自身の感情の制御も出来ぬなど、貴族として人の上に立つ者として腑抜けと謗られた所で反論など出来る筈もありませんもの。

 ですが、人は環境によって作り上げられる生き物である以上は致し方がありません。

 それ以上に、貴族や平民と言った枠組みの外側からのアプローチに対して対抗手段を得なければなりません。誰もが自力で己の力で打ち勝つ事が出来るわけではありませんもの……弱い方もいらっしゃるのは、悲しくても事実ですものね」


 アイシスでさえ、ここまで言って良いのだろうかと悩み。

 同時に、エンドヴェリクスの表情を見て気が付く。

 なるほど、確かにこれは「皆様の優しさ」と言う事なのだろう。


「私に、拒否権はありません」


 静かに、首を横に振った。

 それが、全ての答えだと言わんばかりに。

 同時に、アルテミシアは静かに微笑みを浮かべた……それまでの、防具であり武器だった微笑みではなく。心底、感情を表に出す笑み。淑女たらしめんとするならば、許されぬ子供の間ならば、まだ許されぬ事もない……証。


「アルテミシア様、ご卒業おめでとうございます」

「ありがとう。

 貴方も、卒業おめでとう。アイシス殿」


 悲しい。

 感情を占めている言葉があるとすれば、それだった。

 でも、判った。

 自分は、最初から利用されていた。利用される為に実の父親は血のつながった娘である自分を探し出し、そうしてこんな魔窟に他人の手で放り込ませた……学校程度なら、まだ魔窟と言うには程遠いと言われるが知った事ではない。

 愛だと思ったし、恋だと思った。

 でも、本当は少し違っているのだと言う事を理解した。

 愛とは築くものであり、恋とは堕ちるものだと言うモノの本の言葉が正しいのであれば。安定と平和な生活を求めた……権力者に守られれば、その確率は上がるだろうと画策した己の心は。

 計算、だ。


「貴方達は、これより少し山深い所にはなりますけれど。安全な所で僅かですが領地を与えられます……平和で安全な生活、人との出会いは格段に下がりますが、少なくとも心身ともに休まれるにはちょうどよいでしょう」

「この場も……褒美、と言う事なのですね……」


 卒業式を終えて、門から出れば。

 本来は、次の仕事に着くまでが学生と言う扱いの筈だが見分けなどつかない。知らなかった、の一言で「別人と思った」と言う言い訳が成り立ってしまう。

 アイシスを初めとした数人……他の人がどんな役割だったのかは知らないが、恐らくは面倒な立場に立たされている人達なのだろう。学校と言う最大の守りが無くなった今、門から出た瞬間に自分達は……少なくとも、自分は単なる平民の扱いだ。

 仮に、アイシスに恨みを思った貴族や権力者。その関係者がむやみやたらとアイシスに暴力を振るったとして。その為に一生続く怪我を負わされたとしても口答えさえ許されぬ立場となる。

 考えてみれば、もし先ほどの場でエンドヴェリクスがアイシスに愛の言葉を宣言したとしても書類上は平民でしかないアイシスはエンドヴェリクスの周囲にある「正しい事を求める人達」に隙をついて何かをされてしまった可能性だとてあるのだ。逆に、話だけでアイシスの顔などを知らなかった人達に宣伝してしまい身の危険はより高まったかも知れないし、似たような立場の人達の危険度も上がったのかも知れない。

 アイシス一人だけの問題ではないと思えば、確かに破格の扱いなのだ。

 エンドヴェリクスは、ただの一度も未来を約束する言葉をアイシスに語る事が無かったのも。

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