第5話 昨今「自信がない」人が多い、っていうのをよく聞くけれど、
昨今「自信がない」人が多い、っていうのを、よく聞くけれど、
原因はこれかな、と思い当たった。
社会的な仕事を得、自己の価値観が確立した現代の母親に、つまり「自分の」意見をはっきり言うようになった母親に、未熟な子供が肯定されない。
でも、子供の方には依然として、ドラマや映画で脈々と受け継がれ、意識の中に刷り込まれてきた「古き良き母親像」とでもいうべきものがあるから、
この基準と「現実の母親」に
だから、自分の母親から、予定したリアクションが得られない自分は、ダメなんじゃないか、と不安になる。
文字通り育んでくれた「母親」は、子供の基準であり、人格を形作る「土台」にもなるから、ここで良好な人間関係が作れないと、弱い立場の子供は苦しい。
あやふやな足場の上に、いくら何かを積み上げようとしても、後から後から崩れてしまう。
なら、世間に流布する「古き良き母親像」が薄れて「現代の女性の母親像」が確立するまで、こういう傾向は続くかも。10年先? 20年先?
時代の過渡期、ってことなのかな。
だから、
ほんの些細なことでいいのだ。
子供のいる親御さんは、なるべく肯定してみては?
下らない、なんて言わないで。
速い流れの中にいると、気持ちに余裕がなくなって、
目先のこと以外は見捨てがちになるけれど、
か弱い子供は、あなたが必死で対峙している「世間」と同等のレベルにはないのだ。
人は、誰しも老いるもの。
立場が逆転する、その日のためにも。
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