第4話 創作の、秘密兵器の作り方、教えます☆
あのね。
小さい声で、言っとくけどさ。
ラノベやエンタメ書いてる若い人は「純文」を読むといいと思うよ?
そしたら、ライバルを出し抜けるから。
なに。純文なんてツマラナイ?
流行じゃないし?
いや、みんなが読まないからこそ、読む価値があるんだよ。
人と同じことしかしなければ、同じ
持っているモノが同じだから。
勝負できる切り札がないから。
つまりは埋もれる。大多数の中に。
人より抜きん出ようと思ったら、差別化する必要がある。
人とは違う「+α」 キミだけが持つ秘密兵器が必要だ。
でも、「純文」なんか読んでもツマラナイ?
うん。それでOK。別に楽しまなくていい。
だって、素材を拾いに行くんだから(まあ、楽しめれば、尚いいけどもね)
なんで「純文」がお勧めなのかっていえば、これが「既に評価の定まったコンテンツ」だからだ。
今より少し前の時代に「君臨していたモノ」っていうのは、つまりは、社会から高い評価を得ていたわけで、言ってしまえば、現在の社会を形作る「前の世代」の、つまり「大多数の嗜好を形成している」ということだ。これが現在の「基盤」になっている。
時間は必ず「過去から現在に」流れるから、当然こうなる。
いわば「高評価の確定した、手つかずの宝の山」
これが、若い人から見た純文の位置関係だ。
キミの小説のパーツを採掘するには、又とない格好の場所でしょ?
なにせハズレがないんだから。
「ラノベ」だって、何にもないところから、ぽっと出てきたわけじゃない。
前の時代に文芸があって、その流れの先が分かれて生まれた一つのジャンル。
なら、その少し前を掘ってみれば、流れが他と別れる前の、今あるものとは「質の異なる素材」を入手できる。キミの小説に新たに追加できる要素をね。
小説の型やテクニックをノウハウ本で覚えたら、あとは、この山を掘ってみるといい。なにも読書の方向を100%切り替えろっていうんじゃないよ?
読むのは、好みの小説10コ読む内の1コでも2コでもいい。
重要なのは、0と1とじゃ、まるっきり違うってこと。
だって、これって「ある」か「ない」かって話でしょ? 字面からして違うし (^0^;
そして、0を1にするのは至難の業だけど、
1を2にするのは、そこまで大変なことでもない。
才能だけじゃ、創作はできない。
なにかしら素材をINPUTしなければ、OUTPUTできない。
持っていないモノは書き出せない。
極端なことを言ってしまえば、日本語を知らなければ、日本語の小説は書けない。どんな天才であったとしても。
となれば、決め手は、自分が持ってる情報の多さ「素材の蓄え」の多寡ってこと。
つまり、情報の引き出しは、多ければ多いほどいい。持ってる素材は、珍しければ珍しいほどいい。
ラノベしか読まないなら、キミの武器は「ラノベ」オンリー。
けど、「純文」から素材を持ってこられれば、キミの武器は「ラノベ」+「純文の素材」
みんなが「ラノベ」一つしか武器をもっていない中、キミだけが二つ持っていたら?
これを「優位に立つ」という(*^^*)
持つ者と持たざる者、この差は大きい。
他の人が持っていない、秘密武器を手に入れるっていうのは、こういうこと。
まあ、読むのは別に「純文」じゃなくたっていいんだけどね。成功の確度があがるってだけで(評価が確定してる上、手を出す人が少ないから)
別に「ハードボイルド」だって「冒険小説」だって「詩」だって「俳句」だって構わない。
重要なのは、みんなが手を出したがらない分野だってこと。そういうところだからこそ、出し抜けるチャンスが転がっているのだ。
武器は、多ければ多いほどいいよ?
信じるか信じないかは、あなた次第だ (^0^;
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