422 浪漫之友 19号(同人誌)
2009.10/天狼プロダクション
<電子書籍> 無
【評】 ―
● 自撮リアンはオタサーの姫だった!(知ってた)
栗本薫個人同人誌第十九号。
『ヴァンパイア・サーガvol.9 真夜中に教会へ 中編』収録
行き倒れていたところを助けられて、農家で一晩を過ごすクリストファー。村の牧師は優しく彼をいたわり、クリストファーは牧師に好意を寄せる。だが彼の美貌にチンコ立った息子はその夜、ちんちんシュッシュッしながら近づいてきてレイプしてきたのですが、そしたらなんかクリストファーが「あたしってみんなを惑わすいい女なのね」って処女捨てたばかりのブスみたいな勘違いをしてオタサーの姫化し、とりあえず牧師のちんちんを食べに行くことにしました。続く。
魔性の美少年ということになっているが、基本的に専業主婦が「私も外の世界に出て自立したいの」とかいってパートに出てやりたいだけの男にちやほやされて不倫するようなノリの話である。
そういうヤリ捨てされるタイプの勘違いクソ女にしか見えないせいか、不細工農夫にレイプされ、上等な服を粗末なものに交換され、唯一の貴重品である宝石を盗まれ、となかなかにひどい目にあっているはずなのに、ちっとも可哀想に見えない。
神である伯爵をも惑わすクリストファーの魔性の魅力を描いたつもりのシーンがことごとく勘違いしたオタサーの姫にしか見えないのはやはりつらたんである。「作者の頭脳以上に頭の良いキャラは書けない」とはよく云われるが、「非モテにリアルなモテ方は書けない」という問題もなかなか深刻である。まあ、この点に関しては「非モテの願望充足作品を読むのは作者と似たタイプの非モテなので問題ない」ということはできるのだが、栗本薫みたいなタイプの非モテって少ないからなー。僕もキモキャラのときは感情移入できるけど、美形ということになっているオタサーの姫のときは「死んで、どうぞ」としか思わないしなあ。
とりあえずこの中編はオタサーの姫化してちんちん食べ放題をはじめただけなので、なんとも言えない味ですね。きっと後編では意外な展開が起きて大感動の結末を迎えると思うよ?
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