376 逃げ出した死体 ―伊集院大介と少年探偵―
06.12/講談社
09.02/講談社文庫
【評】う
● 逃げたいのはこっちだよ……
中学生の秋本元気が家に帰ると、見知らぬ男の死体があった。驚いて外に出て警察に通報するが、戻ると死体はなくなっており、警察にはいたずら扱いをされ怒られる。途方に暮れて外をうろついていた元気は、大介の助手のアトムくんに出会う――
う~ん、ひどい。
まず無駄に長いのはいつも通り。これ短編のネタだろってのもいつも通り。中学生が幼すぎてキモイってのもいつも通り。分割住宅の入れ替えネタって「それは『顔のない街』でやったでしょおばあちゃん」っていうのもいつも通り。どうやって勘違いさせたのかの説明がないのもいつも通り。少年探偵の元気君がなにも推理してないのに「賢い子だ」扱いされてるのもいつも通り。警察が無駄に悪辣すぎるのもいつも通り。エロくないのに無駄にセックス連呼されて萎えるのもいつも通り。主人公のあらゆる面にいちいちリアリティがないのもいつも通り。大介の推理が推理になってないのもいつも通り。基本的につまらないのもいつも通り。
だから、いつも通りでした。昨今、こうも面白くなく、またどういじっても面白くなりそうな気配が微塵もない作品というのも珍しい。
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