293 早春の少年 ―伊集院大介の誕生―

01.02/講談社

04.01/講談社文庫


【評】う


● 伊集院大介の美少年化反対


 田舎の学校に転校してきた冴えない中学生。のちの伊集院大介である。

 以上。

 

 21世紀版栗本薫特有のアレです。設定を説明したらページが足りなくなってドタバタでエンドというアレ。アレをしでかすと、安定してつまらないので今作もつまらないです。なんでミステリーという、事件を前半で起こしてなんぼの作品に限ってこうなるんですかね……つうかさすがに起こす事件の内容くらいは考えて書かないんですかね……。


 そんなミステリーとしての不出来はもう慣れっこなので置いとくとしても、今作の一番いやなところは「伊集院大介は美少年だった」設定である。

 有り得ない。マジ有り得ないから。さだまさしですから。大介は。そういったの栗本先生ですから。

 もうこれ以上、ぼくらの大介をおかしくするのはやめてあげて……。

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