091 (改稿予定)グイン・サーガ外伝6 ヴァラキアの少年

86.02/ハヤカワ文庫


【評】うなぎ∈(゚◎゚)∋


●若きイシュトヴァーンを描いた傑作性春ファンタジー~ショタホモを添えて~


 ヴァラキアはチチアの遊郭街において、王子の名をほしいままにしてきた悪ガキのイシュトヴァーン。

 ある日、かれは偶然と気まぐれで一人の少年を助ける。少年の名はヨナ。

 この日から、二人の少年の奇妙な友情が始まるのだが――


外伝の中から一つだけを選ぶならばコレ!

冒険アリ! 友情アリ! ほのぼのアリ! ぷちやおいアリ!(本番ナシ!)青春アリ! 切なさアリ! 爽やかアリ!

はっきり云ってこの作品が嫌いならグインサーガ読まん方がいい。

そう思うほど、グインの、というかイシュトヴァーンのいいところだけが詰まっています。


あまり語る必要もなし。

とにかく一冊としてのまとまりがいいし、読んでいて泣けるし希望が持てるし、 グインサーガの続きが読みたくなる。

イシュトのが年上で強くてヨナを守ってやってるんだけど、年下のヨナのほうが精神的にはちゃんとしているというコンビが良すぎる。

やっぱベタだけど、ヨナに勉強教えられてるイシュトヴァーンが激プリでごわす。

「ルーン・ヴォダルーン・ガンダルーン!」


ちょっと青臭すぎるけど、その青臭さがたまらない。

ヨナとイシュトの本編での再会が楽しみで仕方がなかったものです。

まあ、その期待は、激しく肩透かしを食らうことに、なるのだが。


ともかく、本作は傑作です。読めれ。

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