「ドラゴンクエスト5」

 今気づいた。どうして僕はまだこのゲームを紹介してなかったんだ。間違いなくぼくの人生に大きな影響を与えたゲームなのに。


 もう早くやらなきゃ。あらすじは、と。


 勇猛果敢な父、パパスとともに世界を旅をする主人公は、パパスがかつて居住していたサンタローズ村に里帰りする。そこで出会った金髪の少女と、主人公はある廃城へ忍び込む。そこから、少年の時をかける物語が始まる……。


 さて、ぼくはドラクエ5を評価するとき必ず使う言葉がある。『ドラクエ5は人生』、と。

 至言なのだ。ドラクエ5は、ドラクエ5主人公という男の人生を辿るゲームなのだ。


 ああ、ネタバレが多くて言い難い。主人公は多くの苦難を乗り越える。理不尽な別れや言われのない非難、ときには陰謀に巻き込まれることもある。だけどそれと同じくらいの喜び、楽しさがこのゲームにはあると言えるだろう。

 ドラクエ5の主人公はドラクエシリーズの中でも屈指の不幸人生だと言われているが、それでも人と人との繋がり、付き合いの中に必ず幸せがあるはずだ。その喜びは、現実の人生の中にも共通している。

 それにドラクエ5には、主人公の哀しみを癒しくれる沢山の人たちがいる。友人や古くからの知人、家族に……生涯の伴侶。彼らと交流を深めることで、辛い人生を乗り越えるんだ。


 バトル面では、シリーズで初めてモンスターが仲間になることが特徴的。後のモンスターバトルシリーズの原型と言えるだろう。難しさとしてはドラクエの中では普通、もしくはそんなに難しくないだろう。終盤、ある時点において全ての敵がめっちゃ強くなるけど……ブルーイーターレッドイーター許すまじ。


 個人的に、RPGはNPCとの会話が楽しくないと、と思うぼく。役になり切ることが目的のRPGで、没入感を出すのにいいからね。

 そんなぼくにとって、ドラクエ5のDSリメイクは理想とも呼べるゲームだった。全NPCとの会話が用意されており、その会話も時期によって変化する。さらにその会話を聞いた仲間の反応が、逐一変わるのだ! やばい、ヤバすぎる……


 そしてドラクエ5といえば忘れてはいけないのが、ストーリーの中で選ばなければならないお嫁さん。

 金髪幼なじみ、快活なビアンカ。おしとやかな青髪お嬢様、フローラ。そしてDS版にのみ登場するドS黒髪お姉さん、デボラ。各々個性的な女性から一人、家内と選ばなければならない。


 さて、このお嫁さん選びは各方面で色々言われているが………ここでは、ぼくはDS版限定キャラデボラをチョイスさせてもらおう。

 ほんとにドSで、主人公のことをいつも虐めてくれ……虐めてくる。ツンデレって訳ではなく、ただ虐めてくる。ときどき優しいけど、8、9割は虐めてくれる。M向けのキャラと言えるだろう。

 だけど、やっぱ年を重ねて行くとさ……やっぱ、かわいく見えるのだ。特に最終決戦の前で彼女に話しを聞くと……彼女を伴侶を選んで後悔しない台詞を聞かせてくれるだろう。


 スーファミ、PS2、DS版と色々出てるが、ぼくはPS2版かDS版を推させてもらおう。PS2版はグラ、DS版は没入感が増えている。しかし、どちらにしてももう昔のゲームだなあ……どっかでまたリメイクしてくんないかな。

 

 ドラクエ5は人生。是非、激動の人生を体験して欲しい。


 

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