「ゼルダの伝説 風のタクト」

ゲームキューブで発売されたゼルダシリーズ。たしか、ぼくがゼルダシリーズをプレイするのはこれが初めてだった気がする。

「トワイライトプリンセス」がやりたかったんだけど、その当時ぼくはWiiを持ってなかったので、妥協で買ったんのだ。


が、「風のタクト」はぼくの想像を遥かに超えるポテンシャルを秘めていた。


どこまでも広がる海。

美しい島の風景、自由度の高い行動範囲。

果てしなく過酷な海の世界を自分で探検する楽しみ。

当時のぼくには、「風のタクト」の全てが新鮮だった。


「風のタクト」の世界にはたくさんの島がある。

町がある村や魔物が巣食う島、大樹の精霊が住まう島や神の作った試練の塔。

多種多様な島々がブロックごとに配置されているが、海は広大なので作られた配置という気配は感じなかった。


リアリティを追求したグラフィックでなく、あえてトゥーン調に、アニメーションチックに仕上げたグラフィックが、人々の愛嬌、はては魔物たちにすらかわいらしさを感じさせる作りになっている。

このアニメーションチックなグラフィックは、今年発表されたゼルダ最新作「ブレスオブザワイルド」にも採用されている。


ストーリーは単純。

プロロ島という島に妹とおばあちゃんの3人ぐらしをしていた主人公リンクは、島にやって来た魔獣に拐かされている金髪の少女を助け出す。

が、魔獣は少女と見間違えてリンクの妹を連れ去ってしまう。

困り果てたリンクは、実は海賊団のお頭だった少女の船に乗り、連れ去られた妹を取り戻すため魔獣の住処である「魔獣島」に向かう……



メインストーリーはもちろん面白いのだが、「風のタクト」は特にサブストーリーが面白い。

膨大な数のサブストーリーは島々に住む人たちのキャラクターを詳しく教えてくれ、人それぞれの人生のリアリティを如実に表してくれる。

選択肢による結末の変化などは少ないが、今思うとオープンワールドゲームみたいだった。

まあ個人的な感想では、「風のタクト」自体、オープンワールドゲーム並に広いフィールドなのだが。


島々の探索も楽しい。

全くストーリーと関係ない未開の島に入り込んでみたり、ストーリーのついでに寄った島で思わぬアイテムに出会ったり。

幽霊がいたりでっかい岩が入り口を塞いでいたりマグマが流れ出ていたりこうしょにあったり、入るのも難しい島もあるけれど。


あえて悪いところをあげるなら……うーん、えーと……ラスボスより、ラスボス一歩手前の中ボスのほうが強かったことかな。


はい、それぐらいです。

ほんと、神ゲーなんだよ……


ゲームキューブ以外にも、Wii Uでリマスター盤が出ている。グラフィックがすごく綺麗になっているようで、素晴らしい出来らしい。

けど、今更生産終了したWii U買うのもなぁ……スイッチに風タク出してくんないかなぁ……




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