「ペルソナ4 ゴールデン」

そんなこんな、ぼくはペルソナというRPGシリーズが自分に合わないことを感じ、「罰」をやらずに他のゲームをやっていたのだが……


あるとき、ぼくはPSの最新携帯機Vitaを買った。

据え置きでじっくりゲームをやる時間があまりなくて、手元で簡単にできる携帯ゲームが欲しくなったのだ。

Vitaでちょろちょろとゲームをしていたとき、ブックオフの棚に、「ペルソナ4 ゴールデン」を見つけた。どうやら「ペルソナ4」の完全版らしい。


一度はペルソナシリーズに見切りをつけたぼくだが、Amazonの評価がやたらに高かったので買ってみた。

「2 罪」とは随分違った雰囲気に圧されつつ、初期設定をして……


なんだこれは。

めちゃめちゃ面白いじゃないか。



キャラクターが3Dになり(頭身は小さくなっているが)世界が広がり、ボイスがあり、モーションが細やかになり、アニメーションもあり……

UIもすごく凝っていて、黄色をテーマにしたデザインがとてもお洒落だ。


バトルも「2 罪」のころとは大きく違っている。ペルソナを基調としたバトルスタイルは同じだが、そのペルソナのデザインも立体感があり、とてもカッコいい。


さらに敵キャラの弱点を取ることで敵をダウンさせることができ、敵全員をダウンさせることで強力な全体攻撃ができるようになった。

これが結構面白くて、敵の弱点を見抜く過程で逆に攻撃を受けてしまったり、バトルがより戦略的になった。


さらにストーリーも面白い。

親の仕事の都合で田舎に越してきた高校生の主人公が、学校で噂の「マヨナカテレビ」という怪奇現象に巻き込まれ(自分から?)、テレビの中の世界に入り込んでしまう。

自らの影を映し出すその世界で、何者かが人を影に放り込み、影に押し潰されるように仕掛けていることに気付いた主人公と仲間たちは、独自に組織を結成して、その犯人を探し出す。



「2 罪」のときと違い全体的に明るい雰囲気のストーリーだ。

仲間たちとは犯人を探し出すためにつるんではいるが、それ以外でも様々な場所で交流を深めることができる。

学校、都会、スーパー、河原、旅館、林間学校、修学旅行……

あらん限りの青春を詰め込んだ一年が待っている。


さらに交流を深められらのは仲間だけでなく、学校の友人や部活仲間、バイト先の人や、神社の狐、群青色の服を着たお姉さんなど、様々な人たちと交流を深めることができる。

「コミュ」と呼ばれるその交流は、深めていくことでペルソナの力が増していく。

絆の力がペルソナの力になるのだ。



さらに1番注目すべきなのは、このゲームのバランスだ。

このゲームはテレビの世界に入り込む「攻略パート」と、日常生活でいろいろな人と交流を深める「日常パート」の二つのパートがある。

「日常パート」に飽きてきたなぁ……と思ったときに、ちょうど「攻略パート」がはいり、「攻略パート」を乗り切れば(どれだけ早く攻略パートを終わらせられるかはプレイヤー次第)、のんびりとした「日常パート」が待っている。

そのバランスが、まさしく絶妙なのだ。

おかげで全く飽きずにクリアまでゲームを運べた。


また、ペルソナ4は「ギャルゲー」ともよく言われる。

ある特定の女性との「コミュ」をマックスまで進めていくと、恋人関係になることができる(自分の意思でならないこともできる。なお、ある条件で付き合うことができないことも)。

「コミュ」を上げるための選択肢などまさしくギャルゲーで、その部分も含めて楽しい。

かわいい女の子と一緒に青春を楽しもう。


しかも破格なのは、ペルソナ4では浮気も可能だ。

すでに恋人がいるのにも関わらず、別の女の子と恋人になることができる。

しかし、あまり節操なく付き合うと、バレンタインで……これ以上は言わないでおこう。


なお、「ゴールデン」ではペルソナ4本編プラス新しく追加された要素がたくさん。

バイクや新キャラ、新ストーリーなど。

ペルソナ4では語られなかった真のエンディングか待ち受けている。



ありとあらゆるところが「2 罪」とは大違い。

が、今までのシリーズのいい場所を生かしつつ、新たなるペルソナを作り上げた伝説の神ゲーペルソナ4。

もはやなんの文句もない。最高のゲームであることを保証しよう。


さらに、ペルソナシリーズは9月に最新作ペルソナ5を発売。

こちらも大好評で、前作を正当進化させた神ゲー、となっているらしい。

やりたいんじゃあ……はやくやりたいんじゃあ……




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