「ペルソナ2 罪」

ぼくの初ペルソナ。

「メガテン」シリーズの外伝として発売された「女神異聞録ペルソナ」の続編にして、メガテンシリーズ系譜のペルソナ作品最後のゲームだ。


ペルソナ2は「ペルソナ2 罪」と、「ペルソナ2 罰」の二編で作られており、ぼくはもちろん「罪」から買ってプレイを始めた。


ペルソナシリーズでは、主人公の心の側面を「ペルソナ」という某ジョジョのスタンドみたいな形で具現化し、世間にはびこる悪や己の闇と戦う。

ペルソナは作品によって色々仕様が違い、定義するのは難しいのだが、使用者の心の側面である事はシリーズで共通している。


さて、ちょっとしたあらすじ。

ペルソナ2 ではとある事件からペルソナ使いとなった主人公が、同じくペルソナ使いの仲間と街で起こる不思議な現象について調べ、その道程で「悪魔」と呼ばれる敵と戦ったり、欲望に呑まれ悪に堕ちた人たちと戦ったりする。

主人公たちは次々と浮かび上がる謎を解くのだが……その果てに、過去に犯されたとある「罪」の謎に触れてしまう。


アトラスのゲームはネタバレ厳禁と聞くので、曖昧なあらすじにしてしまったが、中身はとても面白い。

普通のRPGとは違い、ダークな空気と破滅への足音が聞こえるストーリーは「ペルソナ2 」独特ともいえよう。

特に、噂システムは面白かった。

主人公たちの過ごす町では、噂が現実になる。なぜかは教えない。

その現象を利用し、町に噂を流すことによって、主人公にとって都合がいい噂を現実にすることができるのだ。


しかし、これはいい事ばかりでない。

噂システムをよく理解していなかったとき、ぼくはある人物に、とある行方不明者の生死について訊かれた。

その人物が嫌いだったぼくは、軽い気持ちで「その人は死んでしまった」と言ってしまったのだ。

それを聞いた質問者は、その噂を流してしまい、そして行方不明者は……


なんて事もある。

よくよく考えて噂を流して欲しい。



ペルソナはバトルも特徴的。

炎、氷などの属性攻撃があるのは勿論、「悪魔交渉」という面白いシステムもある。

悪魔交渉はそのまんま、敵のはずの悪魔と交渉し、様々な契約を結ぶコマンドだ。

悪魔を仲間にしたり、悪魔を悲しませたり、悪魔からアイテムを貰ったり……敵とは思えないほど、感情豊かな悪魔と話をすることができる。

この悪魔交渉はペルソナ3、ペルソナ4では廃止されてしまったが、最新作ペルソナ5で見事復活を果たした。

メガテンシリーズ独特のバトルシステムであり、とても面白い。



が、そんな「罪」にも不満な点はある。

ストーリーだ。唐突過ぎる。今まで町の中に収まっていた話が、急にワールドワイドに広がり、果てはへんてこ組織や死人が出てきたり……製作者的には自然なのかもしれないが、えらく唐突に感じられた。


そしてあまり訳のわからないままあのエンディングである。

いきなり現れ、いきなり変なことを言い出した変な奴と戦い……うーん、あのエンド。

ペルソナファンの皆さんには悪いが、ぼくにはイマイチ良さが悪かった。ラスボスに行くまでにレベル上げやサブクエで悪魔交渉をし過ぎてちょっとペルソナに飽きてたのもあるかもしれない。


「罪」と「罰」はストーリー的に繋がった作品。いつかは「罰」もやろうか……とは思うのだが、未だにやれていない自分がいる。


期待した分、クリア後の疲労感でペルソナシリーズに触れる気が無くなってしまったぼく。

だがしかし、それはペルソナ4をプレイするまでの話だった……(次に続く、かも)





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