【付録】練習問題《解答編1》
本編をお読みになる前にこちらへ来た方、一問でも間違えたら、あるいは不足があれば、必ず本編に目を通してください。解答読んでふぅん、では何も進歩しませんよ?問題を解くだけが勉強ではありませんからね?
では、早速解答に移りましょう。
◆◆◆
問一
( 1 )これは簡単過ぎましたね?(笑)
もちろん、「いつと誰」この二つですね。原板生さんはもぐらを食べてお腹をくだしてしまったのでしょうかね…
( 2 )(c)は間違いなく「意見」ですが、(a)(b)は解答が分かれるかと思います。「事実」と捉えても間違いとは言いませんが、より客観的な思考を意識するならやはり「意見」と答えるべきでしょう。
さて、(a)(b)のこの二つの文章、あなたはどこに注目しましたか?
よく注意して見てみましょう。「豊富な栄養価」とか、「低いコスト」とか言ってますね。では、「どのくらい豊富ですか?あるいは、どのくらいコストが低いのですか?」
もしこの文章の中に、「もぐら肉何グラムに成人男性が一日に必要な鉄分の何%含まれている」などの具体的な数値が根拠として挙げられていれば、これらは「事実」に分類できたでしょう。また、信憑性も高くなったはずですね。
「たくさん」や「高い、低い」などの感じ方には個人差があります。何ミリグラム以上が豊富、のような厳密な定義がありませんからね。こういった表現には注意しましょう。
(c)も同様です。味なんて人それぞれですからね。
え、全部「意見」ってこと?そんなのアリ?
えへへ、だって天邪鬼ですから。
( 3 )多くの読者様がこの設問の真意にお気付きになったことを願います。
「うぅん、( 2 )に基づいて考えれば、信憑性は低いよなぁ。科学的、統計的データなんて一個も無いし…」
はい、そこのあなた!まだまだクリティカルな思考が身に付いてませんよ!
でも安心してください、そんなあなたのためにこの問題編を作ったのですから。
賛成の方も反対の方も、もう一度よく本文に目を通してください。
なになに、論文を読んだ?電撃が走った?
それで原さん、アンタの主張は何?
この人、鉞かついだ金太郎教授の論文の説明をしてるだけで、何も意見なんか言っちゃいないんですよ。下手な文章で勝手に要約してるだけですよ?そもそも賛成か反対かって質問自体がナンセンスだったんです。
正解は?
ズバリ、「解答不能」です。
さて、( 1 )が解けなかった方はいらっしゃらないと思いますが、( 2 )( 3 )が解けなかった皆さまは、もう一度【第二回】を読んで、「読む際におさえるべきポイント」をよく理解してくださいね。
◆◆◆
問二
( 1 )答えは「トマトポテト法はマジ超すげぇアルゴリズムだ。」です。まぁ意味が同じなら何でもOKですよ。
え、読者をバカにし過ぎだって?まぁまぁ、これはほんの小手調べですから…
( 2 )問一は実はこの問題を解くためのウォーミングアップでした。
まず、この設問に正解はありません。どう評価するかは個人の裁量によるものですからね。
大事なことは、あなたが何を根拠にその評価をしたかです。抑えるべきポイントは以下の三点です。
・「いつどこ…」の情報が一切無い
・筆者の主張を示す根拠が示されていない
・主張や文章構成は理路整然としている。
まぁ私なら(c)ですね。だってそこら辺の中学生がwikipedia でちょっと難しそうな言葉を調べて、さも専門家ぶって書いてるだけなのかもしれませんよ?そんなの論文に使いたくありません。だいたい他のヒューリスティックとの比較が無いんじゃお話にならないし!(いや、私も数学は趣味で論文読む程度なので、言葉の使い方間違ってたりするかもしれません。偉そうなこと言ってごめんなさい(笑))
さて、( 2 )の三点のうち、上二つのどちらか一方でも見落としていた方はちゃんと本編を読み直してくださいね!主に【第一回】と【第二回】。「いつどこ…」を見落とした人、言われないと気付かないようじゃまだまだですよ!
◆◆◆
どうでしたか?完璧?スゴい、おめでとう!
ところで、なぜ私が専門でもない数学に関する記事を(辞書をチラ見しながら)書いたか。それは、「専門用語に惑わされるな」と言いたかったからです。
難しい単語が羅列すると頭良さそうに見えますよね?そんなときこそクリティカルリーディングに則って読むのです!難しい用語は抜きにして、主張はハッキリしてるか。段落構成は整っているか、「事実か意見か」、根拠は示されているか…一つ一つの簡単な項目をいかに冷静にチェックできるかが大事なんですよ。
まだまだ物足りない皆さまのために、問題編2をご用意しました。こちらはやや難問+英文をご用意しましたので、学生さんはついでに自分の英語力を試してみてはいかがですか?
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