おまけ

【付録】練習問題《問題編1》


「本当にクリティカルリーディングができているか試したい」あるいは、「天邪鬼の下手くそな説明じゃイマイチ分からん」といった読者様のために練習問題を用意させていただきました。念のため断っておきますが、下記の文章はすべて自作、オリジナルのものです。著作権に配慮し引用文などもすべて独自で作ったものですが、問題内では実在のものとして扱ってください。


 文章を読んで、続く設問に答える。という形式になっております。解答につきましては《解答編1》をお読みください。


 それでは早速行きますよ…


問一 まずは次の記事を読んでください。


◆◆◆

「もぐら肉が日本の食文化を変える!」

 みなさん、もぐらの肉ってどんな味がすると思いますか?

 おそらく、想像したことも無いですよね。私だってそうでした。だからこそ、先日もぐら肉に関する論文を読んだときには、まるで雷に撃たれたような衝撃を受けました。

 2014年に発表された金太郎大学のまさかり教授の論文によれば、「もぐら肉が日本を変える」んだそうです。

 何だか、にわかには信じがたいですよね(^_^;)

 鉞教授によると、もぐら肉のメリットは三つあるそうです。それはズバリ、「高い栄養価」、「低い生産コスト」、そして「至高の美味」です。

 (a)もぐらの肉には豊富な鉄分とビタミンB1、そして日本人に不足しがちな亜鉛が含まれているのだとか。さらにコラーゲンもたっぷり、これは女性のみなさん見逃せませんねw

 (b)次に挙げられる利点としては、その生産コストの低さです。多く子どもを産むことがその要因の一つとなっているようですね。

 (c)そして最たるものは、なんと言ってもその味!鉞教授によると、その味は鶏肉に近いそうです。ってアンタもぐら食ったんかいw

 こうした利点から、鉞教授はもぐらの食用化の必要性を強く主張しています。

 もしかしたら近い将来、居酒屋でもぐらを食べながらビール、なんて日が来るかもしれませんね☆


原 板生(はら いたお)

更新日: 2016年8月10日

◆◆◆


 それでは、次の設問にお答えください。


( 1 )「いつ、どこで、誰が、なんのために」のうち、どの情報が見つかりましたか?

( 2 ) 文章中の(a)(b)(c)を、それぞれ意見と事実に分類してみてください。

( 3 )この記事はどれくらい信用できそうですか?それ決める基準として、どんな要素が挙げられますか?なるべく多く書き出してみましょう(頭に思い浮かべるだけでもいいですよ。)

 また、筆者の意見には賛成ですか、反対ですか?理由も一緒にお答えください!




問二 まずは次の文章を読んでください。


『トマトポテト法は近年提唱されたヒューリスティックの中で最も優れたものと言えるだろう。トマトポテト法の強みは、他に類を見ない処理速度の大きさにある。NP困難な問題を解くにあたり、いかに速く処理できるかはそのアルゴリズムを評価する上で重要なファクターであり、トマトポテト法の処理能力は史上最も優れているといっても過言では無い。また、トマトポテト法のもう一つの魅力は、その応用範囲の広さにあると言える。特に物理学における動的問題を解く際に絶大な効果を発揮することが期待されている。トマトポテト法は新たな時代の科学を築く革新的なアルゴリズムであると言える。』


 それでは、次の設問にお答えください。


( 1 )この記事の中で、筆者の主張はなんですか?

( 2 )あなたは今、トマトポテト法に関する論文を書こうとしています。この記事はあなたの論文の参考文献として使えそうですか?また、あなたにとってどれだけの価値がありそうですな?次の三つから選んでください。

(a)超使える~(重要度:高)

(b)まぁ、参考にしてやってもいいかな。(中)

(c)何コレ紙の無駄(低)

 また、そう考えた理由もお答えください。




 どうです?自信アリですか?(ニヤニヤ)

 解答編1へ続きます…

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