応援コメント

第96話 娯楽の町ダグハース」への応援コメント

  • 黒猫時計さん、はじめまして。
    おっさん自主企画主催者のにとろげんと申します。早い時間に失礼します。

    第1話から現在の最新話まで読了しましたので、拙いながらこちらに感想を書かせていただきます(レビューは別途です)。


    まず魅力的だった点から。

    ・読みやすい
     ギャグが多くスイスイと読むことが出来ました。全体的にコメディとして進んでいくので、変に気張らずに楽しめたと思います。また、キャラクターたちも騒がしい性格で、ドタバタな雰囲気もよく出ていました。下ネタも可愛らしい程度で嫌悪感はありませんでした。

    ・キャッチーな冒頭
     誰もが聞いたことのあるセリフを逆手に取った始まりは、読者を引き込むのにとても効果的であったと思います。ゲームライクな世界観もそれに沿っていて、アンテナが引っかかる人間であればそれだけで読者として定着するでしょう。本作品の雰囲気もよく伝わっていました。

    ・長編
     50万文字を超えて長編を書くというのは、簡単ではありません。いくら元にしているネタがあったとしても、黒猫時計さんの情熱や努力があってこそだと思います。本当にお疲れ様です。


    続いて、引っかかった点。

    ・主人公に魅力がない
     申し訳ないのですが、私個人としては主人公ワルドにいまいち魅力を感じませんでした。独善的で、実力をわきまえず努力もしない。正直そんな人間が「女子たちを守る」と息巻いたところでオナニーにしか見えません。主人公らしく諭すシーンにも説得力が出ませんし、そもそもそんな彼にヒロインたちが惹かれ慕う光景は違和感の一言です。憎めないキャラは描くのが難しいですが、実力なり器量なりがもう少し必要であるかなと思います。セクハラをやめろという意味ではなく人間として深みを持てということです。下ネタに関しては個性ですし作品の柱のひとつでもあるので。

    ・おっさん度40点
     容姿はおっさんなのですが、いかんせん中身が伴っていません。ただし執政を任せていたりと世間知らずな設定なので、キャラクターとしては間違っていないと思います。あくまでもおっさんとして見た場合の評価です。決して子供っぽさが悪ではありません。

    ・構成や展開が行き当たりばったりすぎる
     物語が二転三転することもなく、戦ったら勝ち、思いついたら策が成功し……というシーンがとても多いです。戦闘や心理描写に重きを置く作品ではないですが、読者としてはワンパターンに見えてしまいます。伏線もあからさまで機能しておらず、驚きや納得がありませんでした。特にオーク戦については酷いです。ライアの過去との決別に主人公が割り込み、初期の初期から張ってきたひとつの伏線が台無しになってしまっていました。

    ・設定を殺している
     王様という他にない濃い設定を持ちながら、それをあまり活かせていなかったかなと。『王様なのに~』という部分は随所に見られましたが、そもそも王様らしくないので利きませんし、最近では王様の地位自体を捨ててしまいました。これでは他の同系統の小説と何が違うのかわかりません。他にも150ゴールドが庶民にとって大金の町で指名料20000ゴールドのむにむに屋の商売が成り立つとは思えませんし、大きく見積もっても2メートルの人間が体長100メートルもある大亀相手に生身で戦う情景はあまり想像できません。参考としてはブラキオサウルスが25メートルです。体高ではないにしても盛りすぎかと。


    以上、自分のことは棚に上げつつ感想のようなものを書かせていただきました。


    元は掌編の予定であったとのことで、それをここまで長く続けられているのはとても大変な根気の要ることだと思います。物語も大きな節目を過ぎ、これからは風呂敷を畳むというさらに難しい工程が待っているでしょう。
    しかし明るく楽しい勇者パーティならきっとハッピーエンドへと辿りつけるので、最後までぜひとも頑張っていただきたいと思います。


    最後になりますが、今回は私の自主企画にご参加いただき本当にありがとうございました。黒猫時計さんのこれからの執筆活動がより良いものになることを願っております。

    作者からの返信

    にとろげんさん、初めまして。

    『おっさんが頑張る話が読みたい!』に参加させていただきました黒猫時計です。
    コメントならびにレビューを頂き、ありがとうございます。
    引っかかった点につきましては率直な感想として真摯に受け止め、これからに活かせるよう精進していきたいと思います。設定の部分は確かに言われた通りですね、部分的に修正しておきます。
    魅力的だった点につきましても、お言葉をありがたく頂戴しモチベーションに繋げていきたいと思います。

    最後に。自主企画へ参加させていただき、そしてご感想まで頂きましてありがとうございました。