interlude1
「
「あァン?」
運転席の部下に揺すられ、
「はあ? 通行止めぇ?」
「事故ですよ。……どうします?」
予定では、二時間後に奪った女児の
「フーム。どうすっかねェ……」
「あー……ちょっとお前、どんだけかかるか聞いてきて。俺ちょっと電話すっから」
「うっす」
運転手が出るのを待って、剛流はこめかみの
『あっ、どうもすみません。
現代において、人間の機械化は大きく進むところとなっている。
『で、ですね。ちょっと時間をずらして頂けないかと思いまして。ええ、今部下が進捗聞いてますんで。……はい、はい。ありがとうございます。それでは失礼しますー』
通話を切り、次の相手へ。同じセリフを繰り返せば、暇な時間が少々できる。通話だけなら脳改造は必要ないが、睡眠操作や思考ブースト、サイボーグ動物の遠隔操作をするなら外せない。様々なビズをこなす剛流にとって、タイムイズマネーはの意味は重い。
「うーし、これで良ぉーし」
全ての通話を終えた剛流は再び大きく伸びをした。通行止めが解除され、目的地に着くまで眠るのみ。強制レム睡眠を決行と同時、すぐさま暗くなる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます