47. 望まぬ仮説に足が動く

デリアが再度、街外れの無機質な立方体の建物を囲む鉄柵に戻ってきた時、その空間だけが時を進めるのを忘れてしまったかのように、沈黙を保っていた。


獣化したディ-ゴに乗馬したデリアは、アルテカンフの騎士団を引き連れ、騒音と共に現場へと侵入する。


「お父様っ!!レン!!」


デリアは、自分の父やレン達が怪異達に敗れ、地に伏している姿を全く想像してはいない。

それでも、心配により促される咆哮は抑えることが出来なかった。



デリアの視界に四人の人影が映る。数メートル手前で、ディ-ゴが足を止めた。デリアは直ぐに下馬した。


(よかったっ!!皆無事の様ですわね!)

デリアの心に安堵が染みわたる。


「閣下っ!!」

ディ-ゴも人化し、ダリウスに暑苦しい声で、呼びかける。


だが、ダリウス含め誰一人として、デリア達の方に振り向く者はいなかった。


騎士団の面々も鉄柵の中へと入ってくる。だが、ピクリともせず、只々佇んでいる四人に困惑の表情を浮かべた。


「お父様。その―――騎士団の皆様を連れて参りましたわ」


デリアがさらにダリウス達へと近づく。


周囲は激しい戦闘の跡が窺えた。


所々大地は抉れ、雷源技や光源技の着弾と見られる、焦げ跡も多数ある。

鋭利な爪痕や足跡も大地には刻まれており、少ない木々は多くが原型を留めていなかった。


「―――デリアか……あぁ」

ダリウスが心ここに非ず、といった様子で、こちらに顔を向けずに言葉を、デリアへと返す。


その様子にデリアは、不審の念を抱く。

そしてさらにダリウス達へと近づいて行った。


「お父様?何かありましたの?」

これまで生きてきて見たこともない父の姿に、デリアは心細い感覚を覚える。


そして、デリアの耳に思いもよらないダリウスの言葉が入ってきた。



「―――アヒムが―――死んだ…………オレが―――殺した」



「っえ?」

ダリウスが何を言ったのか、デリアには聞きとることができなかった。



だが、ダリウス達の傍まで来たデリアの視界が、


血塗れのアヒムが、仰向けに大地に横渡っている姿を捉えると、


本能的に理解を強制された。






―――――――





騎士団が建物の周囲を注意深く、調査している。


レイは、それの邪魔をしないように、穢れた大地の浄化に勤しんでいた。


弓の先端を大地へと突き刺し、源粒子を流し込む。

すると、地面から発せられていた気味の悪い感覚が宙へと抜け、拡散していくのをレンは感じることが出来た。



あの後、デリアの絶叫を皮切りに騎士団やディ-ゴがダリウスへと詰め寄り、説明を求めた。


だがその時のダリウスは、とてもではないが平静を保ててはいなかったため、ディルクが代わりに、デリア達と別れてからの一連の出来事を話し始めた。



怪異を制御し、ヒトの怪異化を研究している科学者ニコラスのこと。

ニコラスがアルテカンフの怪異目撃、ゲムゼワルドの怪異出現及び行方不明事件に関与していること。

ダリウス邸の下働きである蛇属のアヒムが、ニコラスによって怪異化され、操られていたこと。

そしてそのアヒムを―――ダリウスが倒したこと。



ヒトが怪異に成る。


その事実は、その場にいたすべてのヒトに、多大な衝撃を与えた。


始めは、誰しもがディルクの言うことを冗談だと思っていた。

だが、ダリウスの茫然とした姿を認めると、皆の顔が驚愕とそして恐怖に満ち溢れた。


すぐさま、アルテカンフ領主カルメンへと連絡が送られ、そして騎士団は狂科学者ニコラスの根城だと考えられるここの調査を始めた。



「――――ダリウス殿―――建物内の調査に当たって、お力添えを頂けないでしょうか?まだ、怪異が潜んでいるやもしれませんので」


騎士団の猫属がダリウスに、恐る恐るといった様子で頼みこんでいる。


「あぁ。……わかった」

ダリウスが緩徐に返答すると、建物の中へと向かい始める。


(私たちも向かった方が良いかもしれない―――そういえば、レンは?)


レイが疑問に思い、周囲に視線を巡らせレンの姿を探すと、直ぐに見つかった。



レンは視線を宙へと投げ出しながら、ぶつぶつ呟いている。


しかしながら、次の瞬間には、ダリウスの背中に手を伸ばし、何かを言いたげに口を開こうとする。


だが、それは音を発する前に閉じられ、伸ばした手もぐっと、強く握られると、ゆっくりと下ろされた。


レンは歯を食いしばりながら、地面をじっと睨み、今にも泣きだしそうな表情を浮かべている。


(――――どうしたのかしら?)


そして、レンは顔を上げ、真剣な表情を浮かべた。


「ダリウスさん。すいません、自分さっきの戦いでかなり消耗したので、先に邸へと戻って休みます」


レンが皆に聞こえる程の大きな声で、突如ダリウスに宣言した。


先ほどまでの挙動不審を一切感じさせない、自然な苦笑いをレンは浮かべている。


そして、返事を聞く前に、鉄柵の方へと歩き始める。



だが、ふと足を止めると、


「生き抜きましょう、ダリウスさん。ディ-ゴさんはしっかりとダリウスさんを支えてあげてください。あと、デリアさんなら一人前の騎士に絶対なれると思います。応援してますから」



そう言い放ち、レンは駆けて行った。



皆が茫然とした様子で、レンを見送っている。



(どういうこと?あのレンの様子―――おかしい)



レイは即座にそう判断すると、リカーブボウの発現を止め、消失させると、レンの跡を追いかけた。



「あの馬鹿、何が消耗した、だ。ぜってぇ嘘だろ」


レイの隣をディルクが並走しながら、そう洩らす。




―――――――




現場から離れ、道を一つ曲がり、自身の姿がダリウス達の視界から完全に消えたと判断すると、レンは即座に翔雷走の発現を始める。


その時、大きなゴツゴツした掌が、レンの右肩を強く掴んできた。


「っおい!レン!!」


ディルクの声だ。焦ったようにその重低音を弾ませながら、レンへと浴びせてくる。



レンが後ろを振り向くと、ディルクとレイの姿が在った。


「急にどうしたんだ!」

レイもそのディルクの言葉に同意するかのようにじっとレンを見つめてきた。


「一刻も早く邸に戻らないと―――」

レンは心の中に沸き立つ逸る気持ちを抑えきれない。

説明する時間すら惜しく感じる。


「わかった。走りながらでいい。だから、その理由を聞かせてくれ」

そんなレンの様子を察したのか、ディルクがそう言ってきた。



既に、時刻は未刻、8時を回っており、ちらほらと石畳の道を歩く通行人の姿が見える。

そんな中、レン達は住宅街をそれなりの速さで、走り始めた。



「っ確証は無い。だけど幾つもの状況証拠が―――ある可能性を示唆してる」

レンは忙しなく稼働する動悸を強く感じながら、話し始める。


「可能性だと?」

ディルクが先を促した。


「できれば、そうであって欲しくない。自分の推測に間違いがあって、只の思い過ごしであって欲しい―――でも」

レンは唇を強く噛む。


「でも、なに?」

レイが、本題に入らないレンに対し、言葉によって圧力をかける。


「―――今日の朝、自分は獅子怪異に襲われた。そうだよね、ディルク」

レンは気持ちを落ち着かせるために、大きく息を吸い込む、吐き出すと、自身の推測を語り出した。


「あぁ―――――だが、今になって思うとあの怪異なんか、こう、変だったな」

ディルクがレンに同意するものの、上手く言語化できず、煮え切らない返答をする。


「ディルクが持った違和感は自分も持っていた。具体的に言うと、部屋であの獅子怪異と対峙した時怪異が急に逃げ出したことや、そもそも一番初めに自分のことを観察していたこと」


「―――――あなたの言いたいことが、何となくわかった」

レイがその情報だけで、レンの意図を察したらしい。


(レイさん。やっぱり頭回るな)

レンがそう評価する。


「ニコラスはこう言っていた。“ダリウス・デュフナーを連れてこいと命令したが”――――この発言は怪異化したアヒムさんに言っていたけれど、実際に自分たちが現場へと向かう切っ掛けになったのは、あの獅子怪異に襲われたからだ。十中八九、あの獅子怪異もニコラスによって制御された怪異だと思う」


「アヒムがあの獅子怪異を使って、ダリウスを誘き寄せた?」

ディルクがどこか腑に落ちない様子で呟く。


「だとしたら、回りくどすぎる。アヒムさんはダリウス邸の下働きなんだよ。もっと楽な方法なんていくらでもある。―――まぁ自分を人質にして、って可能性もあったけど、それならデリアさんの方が適任だ」


「じゃぁ。どういうことなんだ?」

ディルクが早口でレンに詰問する。


「あの獅子怪異はもう一つ、とても“不自然な行動”をとっているんだ」


「不自然な行動?」

レイがレンの言葉を反芻した。


「―――扉の開け方だ。初めに対峙した時は獅子怪異は逃げるために扉を“破壊”した。そのあと、自分たちは怪異を追って、そして厨房へと辿り着いた。だけど――――厨房の扉は“綺麗”なままだった。傷はおろか、怪異の跡さえ付いていなかった」


「偶々扉が空いていた時に、怪異が入り込んだんだろう?」

ディルクが否定の意見を言ってくる。


「それは、ほぼあり得ない。だって、自分たちが厨房に駆け込んだ時は扉は――――閉じていたから。仮に偶々空いていただけなら、急に怪異が厨房に入り込んだ状況で、誰が扉を閉める余裕があるっていうんだ――――だから、あの扉は“ヒトの手”によって開閉された可能性が非常に高い。そして、これまでの状況を鑑みて、怪異化しても人化していれば、自分の視る力やレイさんの感知には引っかからない」

レンがそう言うと、少しばかり静寂が訪れたように、レンは錯覚した。


先ほどよりも街の中心部へと近づき、ヒトビトの生活音や話し声が耳には入る、だがレン達3人は周りから切り取られたかのように、浮いていた。


レン達は足を止め、話に集中する。



「アヒムが扉を開けたのか?」

ディルクがそうレンに聞いてきたが、レンは首を横に振ることで返答した。


「レン。遠まわしに言わなくていいわ」

レイが結論を迫ってくる。


レンはゆっくりと頷いた。

「アヒムさんと同様に、あの獅子怪異もヒトが怪異化していた可能性がある」


「なんだとっ?!」

ディルクが狼狽したように声を震わせた。




「――――――エーベル・デュフナー。エーベルさんがあの獅子怪異である可能性が非常に高い」



日常の喧騒とは裏腹に、レン達を取り巻く空気は、今にも千切れそうな弦のように、張りつめていた。



「その、根拠はなんだ」

ディルクが、レンに問いかけてくる。



「根拠という程でもない。いくつかの状況証拠からそう推測しただけだ。例えば、邸の中で獅子怪異を追った時は、穢れの跡が足跡のように点々と残っていたけど、厨房の窓ガラス以降、外には地を這ったような線に変わっていた。おそらく、厨房の外以降、怪異跡はアヒムさんのものだったんだろう。だから、獅子怪異は厨房に留まっていた可能性がある。それが獅子獣人であるエーベルさんという可能性だ」


「初め自分は、厨房で獅子怪異と別の怪異が合流し外へと逃げて、獅子怪異と別の怪異、結果としてアヒムさんだったけど、最低二種類の怪異がいると、ついさっきまでは、思っていたんだ。でも、あの場には獅子怪異は何処にもいなかった」


「あぁ。確かに邸で見た獅子怪異はあそこにはいなかったな」

ディルクもレンに同意し頷く。


「そもそもそう思った理由としては、怪異跡が明らかに2種類あったこともそうだけど、もう一つある。――――自分がレイさん達を追う前に厨房で、“怪異“達”には十分に気を付けて“そう、エーベルさんに心配の言葉を貰ったからだ。だからエーベルさんは複数の怪異に襲われたと思った」



「それはおかしい。だって、彼皆で厨房に集まった時、そんなこと一言も言っていない」

レイが訝しげに相槌を打ってくる。


「自分は、既に複数の怪異が存在していた可能性を考えていたから、その発言の不自然さに気が付くのが遅れた。――――これは自分の落ち度だよ」

レンは自嘲の笑みを浮かべながら、ポツリと言う。


「なぜ、彼は態々そんな不用意な発言をレンにしたのかしら?」

レイが疑問に思ったのか、尋ねてくる。


「―――おそらく。自分が念入りに周囲の観察、特に床や地面を見ていたことで状況の不自然さに気が付いた可能性を懸念したんだと思う。そのことを追求されるとまずいと思ったんだろう。だから、後になって、あの時は気が動転して複数の怪異がいることを伝えられなかったが、落ち着きを取り戻した後は、その事をレン君には伝えた、と言い訳しやすいように」



「俺はまだエーベル・デュフナーが怪異だとは思えない。エーベルが本当に動揺していた可能性もあるし、仲間としてアヒムが扉を開けた可能性、なんなら厨房でアヒムが獅子怪異を殺した可能性だってある」

ディルクがレンに反論してくる。


「自分もそう、思いたい。確証は無い――――でも“生きてくだせぇ。俺たちの分も”最後にアヒムさんがダリウスさんへと遺した言葉。あれは、怪異化した他のヒトの存在を暗に匂わせていた」


「あの狂った科学者もアヒムが三つ目の成功例だと言っていたわね」

レイがレンの言論に補助を入れてくれる。


「アヒムさんの最期の言葉とヒトが怪異化するという事実によって、この可能性を考えざる負えなかった」



「なら、なぜ!エーベル・デュフナーはあんなにも傷ついた姿を見せていたんだ!あれが演技だとでも言うのか?!」

ディルクがさらに言い募ってくる。


「いや。違うよ。あれは演技なんかじゃない。本当に傷を負っていたんだ」


「っなんだと?!」

ディルクが吠えるのを見つつ、レンは更に状況証拠を述べる。



「エーベルさんが負傷していたのは“右腕”。自分が“雷閃”で、獅子怪異に攻撃したのは“右前脚”だ。だから、エーベルさんのあの傷は自分の雷源技によるものかもしれない」


「っ!!!」

ディルクが虚を突かれた様に、息を飲むのがレンには見えた。


「そして、エーベルさんは、厨房で一度も“目を開けていない”もしかしたら、怪異化によって充血した瞳を見せないためだったのかもしれない」


ディルクが完全に沈黙した。レンの推測に納得せざる、負えなかったのだろう。感情を抜きにしても。



「待って!」

レイが、急に声を上げた。


「もしかしてあの時厨房にいたアルマさんも―――」

恐る恐るといったようにレイがレンに尋ねてくる。


「アルマさんが怪異化しているかは、わからない。だけど、もしエーベルさんが怪異化していたなら、アルマさんは知っていたんだと思う」


「やっぱり、そうなのね」

レイが悲しげに呟いた。



「これはあくまでも想像だけど。あの時、エーベルさんは人化し厨房の扉を開けて中に逃げ込んだ。厨房には朝食の準備をしていたアヒムさんと、そして偶々アルマさんがいたんだろう。そして、すぐさま状況を悟ったアヒムさんは、エーベルさんを助けるために、厨房を荒らし、窓を突き破って獣化し、自らを囮とした。アルマさんは叫ぶ演技をし、エーベルさんを介抱する。あの短時間で、これだけの行動をするには、あらかじめ事情を知っている必要がある」


レンは言い終わると、一息つくために、小さく深呼吸をした。


「レン。これは、闇源技でニコラスに操られてやったことなの、それとも―――」

レイはほぼ自身の中で結論を持ちつつも、レンに否定の言葉が欲しくて尋ねてきた、少なくともレンにはそう見えた。


「それは、わからない。けど、アヒムさんの時に見えた闇源粒子は自分の目には視えなかった―――だから、もしかしたら、彼らの意志で、したことなのかもしれない」


レンの言葉に、ディルクとレイは何も返してこない。


「アヒムさんは自身の、いや自身達の命が長くないことを悟っていたのかもしれない。怪異化の副作用にしろ、理性を失って討伐されるにしろ、ね。それでも、エーベルさんとアルマさんのために少しでも何かをしたかったのかもしれない」



「どうしてだ。なぜ―――」

ディルクが小さく行き先の無い疑問を吐く。



「それを今から確かめに行く。けど正直、これほど自分の仮説が外れていてほしいと思ったことはないよ」


レンは力強く言った。






―――――――――――――





カンカンカンカンカン



街中に響き渡る鐘の音が、ヒトビトの今日一日の活動を促し、激励するかのようにゆるやかに響いてくる。


「―――もう申刻か」

ディルクが時報の鐘の音を聞き、そう呟いた。

レンの推測を聞き終えたディルクは、辛そうに顔を歪めている。


本来ならディルクやレイには気が付かれずに、邸へと戻り、真実を調べる予定ではあった。

だが、自身の演技力では彼らを欺くことが出来なかった。

結果として、悲しい予測を聞かせる羽目になった。


レンはそう思うと、ディルクとレイに対して申し訳なさを感じた。


(申刻―――9時か)



9時。


9。


九。


Ⅸ。


(なんだ?なんで9が気になるんだ?)

レンの脳裏に数字が急にチラつき始めると、存在感を増し、レンの思考を奪っていく。



『ヒヒヒ。そうよ。だが、怪異との戦闘でドジッちまってな。その時を負った怪我のせぇで、腕と脚をやられてなぁ、もう戦闘は出来なくなっちまったんだぜぃ』


そして、そこに厨房でのアヒムとの会話が組み込まれた。



なぜこの会話が急に出てくる?



…………


!?


(っ!まさか!っっっつまさか!!)


レンの意識が急速に一点へと集積する。



周りの景色、喧騒、全てが色を失い、ボンヤリとピンボケしたように、外側へと追いやられる。


(そういうことか!そういうことなのか!?―――どっちだ!?どっちなんだ!?)


「レン。どうしたんだ?」

ディルクが訝しげにレンに声を掛けたのが、聞こえたものの、とてもではないが反応できなかった。



(仮に“そう”だとしたら!一体何が目的なんだ!?)



レンの脳裏に、ダリウスの後姿が映る。


しっかりと鍛えられた体躯の壮年男性。

金色の虎耳を持ち、豪快に笑う姿。

老師を敬愛し、騎士としての凛々しい姿。

麒麟の大剣を振るい、怪異を屠るその姿。



(そうか。ダリウスさんだ。すべてそこに起因していたんだ)


レンの中で“ある”結論が出る。




「っくっそ!!!」



レンはそう吐き捨てると、ディルクとレイを置き去りにし、即座に最大発現の翔雷走で、街中を駆けて行った。





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