老人の老人による老人のための政治

相馬 刀

若者は投票率では、老人には勝てないのは当たり前


 政治家は年配者が多い。

 ググった結果、2014年の衆議院議員のデータがあった。

 それによると、平均年齢は53.2歳らしい。

 普通の会社員であれば、後数年で定年と言う年齢だ。

 

 続いて、有権者に移る。

 2013年と少々古いのデータで申し訳ないが、65歳以上の高齢者の割合は、25.1%だそうだ。

 少子化高齢化が叫ばれる日本である。

 3年経った今では、もっと割合は高くなっている事だろう。

 減っているという事は、考えれられない。

 つまり、全体の四分の一が、高齢者なのである。



 次に、若者の投票率が低いという問題を取り上げよう。

 当たり前だ、馬鹿野郎。

 一日中、暇をしている老人と、朝早くから会社に行き、夜遅くまで仕事をしている若者。

 時間を持て余している者と、時間に追われている者。

 若者の投票率が低くなるのは、必然である。


 別にずっと仕事をしている訳じゃない。行こうと思えば、休みの日に行けるじゃないか。

 期日前投票という制度だってある。そんなのは言い訳に過ぎない。

 ごもっともな意見である。

 


 休みの日ぐらい、ゆっくりしたいんだよ、このやろうっ!

 俺達は遊びたいんだよっ! こんちくしょうっ!

 


 これが、本音ではないだろうか。 

 そんな馬鹿な事を言ってるから、若者の投票率は低くて、軽視されるんじゃねえか。

 と思うかもしれない。

 認めよう。その通りだ。

 でも、そもそも『投票率が低くなる原因を作っているのは、政治家達』ではないだろうか。

 

 選挙期間中だけは、明らかに実現が不可能な事だろうと、公約として掲げる政治家たち。

 本当に実現したら、国が良くなるであろう素晴らしい公約の数々。

 政治家の数を減らすとか、定年を作るとか。

 当選したら、あら不思議。

 公約には触れないで、税金を上げる事ばかりに専念する。


 実際に定員を減らせば、困るのは自分達である。

 もしかしたら、クビを切られるのは自分かもしれない。

 自分に不利益になるかもしれない事を、実行する訳がないのである。


 選挙の度に都合の良い事ばかりを並べ、受かった瞬間に手の平を返す。

 これが一度や二度ならまだしも、延々と繰り返されてきては、政治家たちに国民が呆れ、選挙率が落ちるのも無理はない。

 自分達で、自分の首を絞めているようなものである。



 投票に行かなかったんだから、誰であろうと文句は言うなよ。

 そう口にする人が居る。

 ウソツキばかりで、どうやって信じれと言うのか。


 それを見極めて投票しろ?

 出来るかっ! 実際の知り合いならまだしも、大半の人にとっては、知らない人達である。

 どうやって判断して、見極めれば良いのか。

 こちらが教えて欲しいぐらいである。



『総理大臣』を選ぶのが政治家たちなのも、個人的には始末に終えない。

 政治家の為に政治をしてくれる総理大臣と、国民の為に政治をする総理大臣。

 政治家たちが自分たちの都合の良い人を選ぶのは、必然ではないだろうか。



 年配者が増えれば増える程、悪化して行く状況。

 政治を行うのも、有権者も年配者。昔はなかった介護制度を作り、その一番の恩恵を受けられるのは、現時点の高齢者たち。



 老人の老人による老人の為の政治。     




 これでは、若者たちが悲鳴を上げるのも必然だ。

 公約を守らなかった場合は罰則を設けるなど、嘘つきを撲滅して、政治家たちは国民に真摯に向き合ってもらいたいものである。

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老人の老人による老人のための政治 相馬 刀 @soumakatana

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