閑話725・『ばななにんげん』
おかねがなくてもだいじょうぶ。
おかねやぶつぶつにしはいされているにんげんとえるふのせかい。
でもおれはりょうほうくえるのでだいじょうぶ、それにしはいされないきせきのせいぶつ。
「だからおかねをくうこいつらをくう」
もぐもぐ、にんげんがおかねがだいすき。
おれはにんげんがだいすき、だいようしょくだけど。
「おかねだ」
ふくからおかねでれきた。
でもおかねよりなかみ、おにくのほうがかちがある。
おにくのかちはすごい。
「おかねはいらない」
おいとこう、それよりにくをくう。
ふくをひきちぎるとおにくだ、ふくはけもののかわとおなじ。
にんげんはすぐにくえる。
けものよりべんり。
そうしんかした。
「もぐ」
かめべすぎににく。
ばななのようにべんり。
ふくがするするぬけるのです。
「もぐもぐ」
だれがこんなたべやすいいきものをつくった。
だれでしょう。
かみさま。
ふふ。
「もぐもぐもぐ」
ばななもかみさま。
にんげんもかみさま。
すごいなぁ。
「もぐ」
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