閑話723・『くまさんめ2』

埋めたはずなのに無くなった、掘り起こされた形跡もある。


宿のご飯ではお腹は膨れない、ぐるるるるるるるるるるるるるるる。


ぐるるるるるるるるるるるるるるるぐるるるるるるるるるるるるるるる。


ぐるるるるるるるるるるるるるるるぐるるるるるるるるるるるるるるる。


ぐるるるるるるるるるるるるるるるぐるるるるるるるるるるるるるるる。


ぐるるるるるるるるるるるるるるるぐるるるるるるるるるるるるるるる。


ぐるるるるるるるるるるるるるるるぐるるるるるるるるるるるるるるる。


轟音は恥辱を加速させる。


誰もいないけど。


「ねぇし」


『お腹の音が凄まじいね』


「う、うん」


『掘り起こされたのかなァ』


「エルフ、埋めたのに」


『だねぇ』


ぐるるるるるるるるるるるるるるるぐるるるるるるるるるるるるるるる。


ぐるるるるるるるるるるるるるるるぐるるるるるるるるるるるるるるる。


ぐるるるるるるるるるるるるるるるぐるるるるるるるるるるるるるるる。


ぐるるるるるるるるるるるるるるるぐるるるるるるるるるるるるるるる。


ぐるるるるるるるるるるるるるるるぐるるるるるるるるるるるるるるる。


鳴り止まないね。


「は、恥ずかしいぜ」


『生理現象だしね』


「……誰かに食われたかな」


『クマかな』


「クマは色々他に食えるだろうに、俺と違って」


『ね』


「ったく」


『どうするの?』


「クマを捌いて中身を食う」


う、ううん?


やだなぁ。

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