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閑話７１０・『おいしいりゆう』
えるふはえさのはずなのに、なんでおれにむらがるんだろう。
おなかへっているときはいいけどね、へっていないときはきもちがわるい。
おなかいっぱいのときにあぶらみたっぷりのおにくをだされるように、きもちわるい。
おえ。
「うえええ」
だからにげだす、だからこわい、あぶらみこわい、えるふこわい。
おなかいっぱい、きもちわるい、きもちわるい、おえってなるよ。
「うぷ」
こわいきもいこわいきもいこわいきもいこわいきもいこわいきもいこわいきもい。
うえ。
「にげろにげろ」
なにをされるかわかんない。
なにをされてもきもちわるい。
ぐるる、おなかへった。
「おいしそう」
ふりむく。
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