閑話689・『落とし穴の会話2』
破壊衝動のままに暴れると絶対に後悔する。
その理由が何なのかと問われれば空腹と癇癪だ、前者は生き物として当然だが後者は悪神の血筋故だ。
「暴れたー」
『地形が変わるから止めようね、特に麒麟」
「しらん」
『いや、出してたじゃん』
「あいつは俺の事が大好きなので自動で出るのだ、自己防衛機能?」
『防衛してないよォ、圧倒的じゃん」
「そうか」
『そうかじゃないよねェ』
「うん」
『うんでも無いよねェ』
「いちいちうっさいぜ」
『うぅ』
「俺なんだから自信満々に構えてろ」
『そーゆー問題じゃないんだけどなァ』
「あん?」
凸凹になった地面を修正しながら少し不機嫌に脅す。
最近生意気だぜ、黙るし。
「ちゃんと片付ける」
『はいはい』
「はいは一度だぜ」
『はーい』
「間延びさせない」
『は、はい』
「戸惑わない」
『はい』
「よしよし」
『よしも一回』
「よ、よし」
なんか負けたぜ。
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