閑話645・『埋める産める2』
エルフを植えたらエルフが生えるかなと。
あまりの思考回路の壊れっぷりに自由にさせる他無い。
「開始から三日目、くさっ」
『草じゃないしね』
「?お?」
『くさ』
「しかしここまで腐るとは、水のやり過ぎか」
『違うと思う』
思うと一応言ったけど確信だ。
正しくは『違う』だねェ。
「植えたのに飢える」
『くんくん、くしゃい』
「うぅ」
『もう全部埋めて埋葬しようよ』
「まいそう?」
『そうそう、どっちみち食べたく無いし』
「まいそう、マイ草」
『草じゃないよ、お肉だから』
「………」
『埋めましょうねェ』
「わ、わかった」
土で全て埋めてしまえば死臭も少なくなる。
少しはましになるだろう。
「この子はもう諦めよう」
『そうだそうだ』
「次は生きたまま埋めよう」
『ちょい待ち………』
「待たん」
待ってよ、もう。
首だけは出そうね。
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