閑話641・『言葉盗み2』
ストーカーを食べる、字面が酷いね。
もごもご、違和感を感じてキョウは口から何かを取り出す。
盗まれた私達の下着っ。
「凹むぜ」
『凹むよね』
「やっぱ保存食じゃねぇわ、動く保存食でもねぇわ、変態だわ」
『当たり前だよね』
「見ろ、白色の下着が赤色に」
『見たく無いよねェ』
「見ろ」
『…………』
「生理でもこう」
『ぶん殴るよ』
「ごめんなさい」
素直に謝るなら言わなければ良いのに。
下着を置くと何とも言えない音。
「べしゃって」
『………』
「う、埋めるか」
『………』
「お墓にしよう」
『おバカ仕様』
「ん?」
きっと私の方が正しい。
「完成したぜ」
『感性おかしい』
「ん?」
木の枝を立てて満足そうに頷くキョウ。
お気に入りの下着が―――。
「完成だぜ」
『―――』
絶句するしかないよ。
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