閑話619・『甘い理由2』

お腹一杯になって丸まる、白いお腹が膨らんでお餅のようだぜ。


けぷぷ、絶え間なく下品な音するし、ベッドは軋んでいる、悲鳴を上げている。


俺も悲鳴つかゲップ。


「けぷぷ」


『食べ過ぎ』


「普段は食え食えうるさいのに」


『美観を崩せとまでは言って無いよォ』


「うるへー」


『異性には見せられない姿だね』


「エルフならこれでも喜んで抱いてくれるぜ」


『どんな趣味ィ』


「どんな趣味だぜ」


エルフ怖い、全肯定する生き物怖い。


「ぶひぃ」


変な声出た。


「いや、ほんとコレ好きとかエルフやべーな」


『ヤバいのはキョウだよ』


「ああん?」


『少しは見た目を気にしようねェ』


「モテモテだからいいだろ」


『エルフにも問題ありだね、甘やかす』


「エルフの肉は甘いぜ」


『そーゆー意味じゃないよォ』


「?」


『……甘やかして来たからなァ』


「人間も甘いぜ」


『あん?』


「キョウも甘い」


舐めてやる。

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