閑話613・『食いたいからかんがえゆ2』

エルフが少ないから人間の耳を加工してエルフっぽいものを生み出す。


何だか貧しい、ひもじいよォ。


「代用食」


『何が代用食だよォ、もう』


「がりがりがり」


頭部を掴んでエルフ加工したソレを食べるキョウ、エルフの味じゃないよ。


人間の味だけど何処かエルフチック?


嘘つき。


「がりがり」


『齧っちゃえば耳を加工して意味も無くなるね』


「うるへ」


『………………………………………………………………』


「な、なんだよ」


『いいえ、なんでも』


「く、食い難い」


プレッシャーを与える。


バカな知恵を持たないように。


「がりがりがり」


『食べモノで遊ぶのは駄目だねェ』


「あ、遊んで無いぜ」


『遊んでるじゃん』


「遊んでないって」


『エルフは良い餌、遊ぶのはだぁめ』


「うぅ」


注意する、項垂れても許さない。


食べ物は―――人間もエルフも大事にね。


『そのまま食べればいいよ』


「だって」


だってだってで解決しないよ。


んふふ。

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