閑話599・『骨せんべい耳の2』
「骨が喉に、けほっ」
『エルフの?』
「うえええええ」
食事中に顔を顰めて咳き込むキョウ。
エルフの骨か、エルフの肉を大量に飲み込んで何とかなったようだ。
「痛かったぜ」
『急いで食べるからだよ、下品』
「生まれが生まれだからな」
『神様の子供なのに言うなァ』
「お腹の膨れない理由だぜ、もぐもぐもぐ」
『またそんなに急いで食べると――――』
「喉に耳の骨刺さるのもなんかいいな」
『好きになさい』
「好きにしてるけど?」
『………ふんだ』
「怒られる意味がわからん」
反抗期なのかなと思う。
まあ、立場的には仕方無いから我慢するよ。
「骨もボリボリ」
『反省してないねェ』
「骨うまい」
『――――――――――』
「兎に角うまい」
『――――――――――』
「うっ」
『!?』
「まい」
『はぁ』
目が離せない子。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます