閑話562・『ちゃんと組み合わせにんぎょう』
「このえるふのしがいをくみあわせてりそうのえるふつくりゅ」
『ほほう……え』
「このえるふのしがいをくみあわせてりそうのえるふつくりゅ」
『その発想は無かったねェ』
「てんさい?」
『天才か天災か』
「くふふふふふ」
『嬉しそうにして、もう』
バラバラになったエルフ、死体の山からパーツを選んで死体人形を作る。
人形死体かなァ、どっちでもいいけど……理想のエルフって何だろ、蠅の群れを魔法で焼き尽くす。
死臭、そして焦げ臭い。
「くしゃい」
『そりゃね』
「くしゃいのりそうです」
『え、そうなの?臭いエルフってやだなぁ』
「りそうです、がまんなさい」
『は、はい』
「このうでとこのうでがいい」
『……腕の長さが違うのはちょっと』
「りそうです」
『こ、これもそうなんだ』
「したがってください」
『は、はい』
「ちゃんとして」
『は、はい』
「ふんだ」
『うぅ』
そのまま奇妙な生物を生み出すキョウ。
左右非対称の化け物。
「ちゃんとして」
そっちこそ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます