閑話501・『おもかるひ2』
また何を思ったのかお馬さんになってと言われた。
天使の笑顔で悪魔の要求―――菩薩の心で引き受ける。
可愛いから仕方無い。
「お、おもひ」
「むぅ、重く無いぜ」
「か、かるひ」
「わははははは」
「うぐぅ」
「わはははははは」
「おもひぃ」
何時間も乗られると流石に……そもそも小柄なキョウとは思えない重さ。
原因は――恐らく。
「お、おも」
「あん?」
「かるひです」
「……そうだろうそうだろう、昨日もエルフの集落一つ食ったからな」
「そ、それが原因かァ」
「軽いだろ」
「―――集落一つ分の軽さだよォ」
「なんか嫌味言われてる気がする」
腰を太ももで挟み込まれる、き、嫌いじゃ無い。
……いたたたた。
「おかしい、なんかイライラする」
「そ、そぉ、私はプルプルする」
「へえー」
「…………おもひ」
「なんか言った?」
「ううん、軽いなァ」
「………」
プルプル震えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます