閑話457・『重要視する場所2』

エルフの選別作業に入りますとキョウに告げたら『はいそうですか』と聞き流したから頭に手刀を打ち込む。


俺に対する敬意も愛情も無いように思えた、ぷんぷんだぜ。


「私に聞かれてもねェ。キョウは?」


「ダークエルフ」


「ほほう、その理由は?」


「汚れが目立ちにくいから」


「ちょっと待ってねェ」


黒檀のような肌は美しい、それでいて汚れが目立ちにくい。


見た目も綺麗でかつ効率的、素晴らしい、良い考え。


だよな?さらに!


「ダークエルフの子供、場所もとらないし」


「え、え、え」


「汚れも――――――」


「やっぱり待って………エルフを飼う話だよねェ」


「そうだぜ、エルフを飼う話だぜ」


「……汚れ云々、関係無くない?」


「?」


「キョウ……やっぱりエルフライダーだよ、エルフをエルフとして認識出来てない、下手したら餌以下」


「えぇぇ」


「いや、もうね、実用性重視じゃん、ペットなのに」


「……」


「汚れ云々は普通に駄目」


「………」


「み、見詰め無いでよォ」


「………」


キョウの言っている意味は複雑で理解出来無い。


しかし我を押し通すのにそれは関係無い。


おねだり♪出来るだけ可愛く。


「じ、じゃあ、仕方無い……ダークエルフにしよう」


「やったぜー」


ちょろいぜー。

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