第6話

2つ上の先輩は部活を引退した。

1つ上の先輩の代になった日から私への当てつけが酷くなっていった。


疲労で痛くなった足はなかなか治ることもなく、ずっと見学していた。


「アイツキモくね?髪形とかなんなの!wwwキモーwww」


私は学校の校則にのっとって、二つ縛りにし、前髪は上でピンをしていた。


先輩達には気持ち悪く見えたんだろう。

先輩達の視線が私に向けられ、笑われた。

それが何日も続き、私は髪をバッサリと切り、ショートヘアーに変えた。


だが、先輩達の悪口は止まらず、遂にはパシリにされるようになった。


「信愛ちゃーん。縄跳びやるから縄を走ってとってきてくんなーい??」


「ぶっ…早く~wwwwww」


私が走れないことを分かってて言っていた。


私はなるべく早く行こうと引きずりながら走った。


いじめはエスカレートしていく。

同級生のバスケ部にも私の悪口を言い、部活でもわざとらしく聞こえるように愚痴を言ってきた。


毎日続いたいじめ。

両親にも、仲の良い友達にも相談できず、1人で抱え込んでいた。

私は遂に耐えれなくなってしまった。

毎日学校から家に帰っては嗚咽を吐きながら泣いて、お風呂ではカミソリで左腕を切っていた。左腕よりも心のが痛く、泣きながら切っていた。


「うっ…ぐすっ…な…んで…私が…」


心はもう壊れかけていた。


家でも、両親は相変わらず仲が悪く、喧嘩ばっかりで父は家族から除外された。


母は父のことを全て何もしなくなった。


家までもが壊れかけていた。


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