第15話 20100509 会場





一緒に会場を探していた




音楽を鳴らしてパーティーができるような

そんな会場がいい





ひとつ目の店は階段を上がった二階


ショットバーみたいな造りで

入り口近くのカウンターに

ジャンベのような太鼓が置いてあった




少し話を聞いたけど


場所が狭すぎたのか

礼を言ってすぐに出た




『調べた感じと違ったね』と言うと

まだアテがあるという



なんでもいいような自分はお任せ気分

とても安心する




両脇に店が並ぶ駅ビルみたいな場所を

抜けようと歩いていく




クマのプーさんみたいに大きなからだ

斜めに被ったクリーム色の帽子に

周りを見てないみたいな歩み




私は気ままに

手を繋いでみたり腕を組んでみたり服を引っ張ったり

勝手にまとわりつく



それとなくかえってくる反応



行き先がわからなくても

歩いてるだけで楽しかった




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