「Fw:ベニー」

煩先生

 

悪意無き瞳に

絆された私は

監獄の窓から

月灯りを知る


正直な凶行を

不明瞭に嘆く

脆い邪魔者は

古びた道化だ


暗む旅で視た

逞しい背中に

同じ発音の癖

ただ純粋な心


貴方の残酷も

子宮で愛しむ

凍えた絶望が

幸福に等しい

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「Fw:ベニー」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ