第15話 襲撃①
全試合終了し、結果発表へと移った
「皆、本日はご苦労だった。今年の新入生は粒ぞろいばかりだ。私は心から嬉しく思う」
溝口がそんな賛美を贈る中
僕はある気配をずっと感じていた
「お兄ちゃん、もしかして…」
燈華が耳元で囁いてくる
「ああ、昨日感じた魔獣の気配だ」
「どうする?」
「多分、そろそろ仕掛けてくるだろうな。レンも既に待機してるはずだ」
「お兄ちゃんはどうする?」
「僕は魔獣を操ってるヤツを抑える。燈華はレンと連携して魔獣を駆逐してくれ」
「わかった」
「じゃあ、僕は行くよ」
そう言って僕は席を外した
そんな中、危険が迫ってることなんて知らない他の生徒達は溝口の話を聞いていた
「さて、これにて私の話は終了だ。皆、本当にご苦―」
ご苦労という言葉は突然響き渡った咆哮にかき消された
それと同時に僕は指示を出した
「燈華、レン。戦闘突入」
「「了解」」
静かに僕らは動き出す
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